ALEJANDRO SANZ

MTV UNPLUGGED (2001, WEA Latin)
ここでこのアルバムが買えます  2002年春のグラミー賞授賞式は、例年に比べて話題になるパフォーマンスが少なかった。その中で派手さはないものの、上品で優雅なステージが感動を与えたのが、デスチャの3人をバックコーラスに使うという贅沢この上ないアレハンドロ・サンズのステージである。デスチャが変にエゴを出して自分たちの曲とメドレーにしたりせずに最後までバックコーラス隊に徹し、まさに文字通り“華”を添えた素晴らしいステージだった。  おそらくはこれで、アメリカでのアレハンドロの知名度は高まった。これまでもラテンチャートでは大ヒットしていた彼だが、このアンプラグドで2002年ラテン・グラミー賞の主要部門を独占。  12人編成のバンドと3人のコーラスが紡ぎ出す繊細な演奏と、アレハンドロのハスキーな歌声が絶妙の味わいを醸し出す。そういえばロッド・スチュワートのアンプラグドって大ヒットしたけど、ハスキーなボーカルってアンプラグド企画と相性がいいのかもしれない。もともと持ち歌にバラード系のおとなしい曲が多いので、ライヴのほうが躍動感があって、曲が生命感を帯びる。スペインというのはポップ・ミュージック的に怪しい土地である。最近のスペイン発の最大のヒットと言えば「マカレナ」と「ケチャップ・ソング」。最大のスターと言えばエンリケ・イグレシアス。いったい日頃どういう音楽が聴かれてる国なんだ?スペインにまともなミュージシャンがいるのか?という疑問に応えるのが、この人だ。(しんかい)


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