BRENDA RUSSELL

PARIS RAIN (2000, Hidden Beach)


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93年の「Soul Talkin'」から7年。思いもかけぬ 新作の報にどれだけ耳を疑った事か。79年にデビュー・アルバム「Brenda Russell」を発表して以来、実に寡作な彼女の7作目。彼女との初めての出逢いはヒットチャートではなく、89年にMPB(エミペーベー=ブラジリアン・ポピュラー・ミュージック)の代表格であるイヴァン・リンスが初めて英語アルバム「Love Dance」を発表した時に収録された「You Moved Me To This」のプロモ・ビデオを見た時の事。その透明感溢れる(良い意味で色のつかない)歌声が印象的だった。後にオリータ・アダムスが「Get Here」('91 #5)をヒットさせ、改めて彼女の歌声に触れるように。遅まきながらアルバムを聴きこむようになった。ポピュラー、R&B、ジャズ、フュージョン、ワールド・ミュージックと決して一つのジャンルにとらわれる事のない懐の広さ、歌の上手さ、編み出す曲の素晴らしさ、どれを取っても一級品である事は間違いない(それゆえ器用貧乏とも言え、ヒットにつながりにくい)。AOR界の巨匠ジェイ・グレイドン&マーク・ポートマンとの共作「She's In Love」、ラテン・タッチの「Walkinユ In New York」、バックを固めるイエロー・ジャケッツのメンバーとの共作ともなったタイトルナンバーの音作りのゴージャスさ、前述のイヴァン・リンスとの共作となったサンバ・チューン「Please Felipe」、86年の大ヒット「Friends And Lovers」を持つこれまたスーパー・ヴォーカリスト、カール・アンダーソンとのデュエット「You Can't Hide Your Heart From Me」等々。これはまさに様々な時を彩る「大人」の音楽。どうか一度ご賞味あれ。(小松)



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