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マーク・リボーという人は、トム・ウェイツのバンドのギタリストとして有名になり、密かにウェイツに憧れるエルヴィス・コステロも自作のゲストに迎えたりしている、いわば「通受け」の人。本作は1930年代から30年以上も現役で活躍したキューバのミュージシャン、アルセニオ・ロドリゲスに捧げられた作品で、現地ミュージシャンを従えてどっぷりとキューバンの世界に浸る。と、思い出されるのは、97年にライ・クーダーが単身キューバに乗り込んで、現地の老練ミュージシャンたちの素晴らしい音楽を世界に紹介した作品だ。しかし、あれが庶民的な、真昼のような開放感を感じさせたのに対し、本作は夜の雰囲気である。大半はインストで、南米よりはメキシカンに近い感じ。それにしてもアップテンポの曲での重量感とスピード感といったら!この骨太ぶりはロス・ロボスの最良の録音に匹敵する。スローな曲でも決して甘くなることなく、むしろ葉巻と酒の匂いと、気だるい空気が伝わってくる。むちゃくちゃ硬派。低音がよく響く大きめの音で聴くとかっこいいです。(しんかい)
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