|
MALPRACTICE
(2001, Def Jam) |

|
デビューから早10年、近年ではロニ・サイズとコラボったりリンプ・ビズキットらと「Family Values Tour」に参加したりと多方面での活躍が目立つレッドマンの通算5作目のオリジナル・ソロ・アルバム。先行シングルとなった「Let's Get Dirty」はジャネットやジェイZとの仕事で評判も上々のロックワイルダーがプロデュース、ゲストラッパーにはワシントンのゴーゴー野郎DJ Koolを迎えての強力パーティーチューン。「Real N*** * *」はストイックなトラックながらスカーフェイスやトレッチなど豪華なゲスト陣のマイクリレーで飽きさせない。曲間をつなぐスキットもいい味出してる。「Soopaman Lova 5 Part I」「同Part II」は適度に歌ものっぽくてなごみモード。「Dat B***h」は中盤から登場するミッシーがクールなフロウ&歌声を聴かせる。映画「How High」でもごきげんなコラボを展開中の盟友メスらと共演の「Enjoy Da Ride」はさすがに息があったところを見せタイトなトラックに仕上がっている。エリック・サーモンがプロデュースし、ゲストにジョージ・クリントンを迎えた「J.U.M.P.」はブイブイ腰にくるトラックでレッドマン流ファンクネスを披露。ボートラのアダムFによる「Smash Sumthin'」も仰々しい音使いの好トラック。どの曲でもレッドマンの鼻声フロウは冴えまくりで、きちんと自分らしい音に仕上がってるのは見事。(中村)
|
|
DOC'S DA NAME 2000
(1999, Def Jam) |

|
前作のイメージを180度転換したコンピュータグラフィックスにまず驚かされるが,それから推察できるようにいろいろな意味でアソビを持たせたアルバム。Eric Sermon主が主体のプロデュースワークは,トラックにドープさはあるもののどうも今一つ乗り切れない感覚があるのはどうしてなのだろう。リスナーとしてはどこか消化不良を覚える。Redmanのラップがどこかマイルドな味わいになったことに起因しているのかもしれない。以前はもう少しフロウにシャープな印象があったのだが。Def Squad軍団のアルバムへの客演時の存在感の高さがどういう訳かこのリーダー作では発揮されていない。リリックに関しては詳細な資料が手元にはないが,引用される固有名詞他のとりとめのなさもこのアルバムの印象形成に一役買ってしまっている。コミカルなスキットの挿入も賛否両論が分かれるところだが,収録する積極的な理由はやはり見当たらないのではないか。ともあれ,アルバム全体に漂う緩やかな雰囲気に馴染むことができれば楽しむことはできる。(信沢)
|