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SIMPLE SOUL
(2001, Compass) |
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最後まで一通り聴いてみたところ、私の頭に「天使が羽を休めて佇んでいる」映像が浮かび上がった。そんなエディ・リーダーの2年半ぶりの最新アルバムは、通算ソロ第5作目にあたる。フェアグラウンド・アトラクション時代も含め、彼女の歌う曲は聴いているだけで体が軽くなり、自分が宙を舞っているかの如く錯覚してしまうような、「フワフワ感」とも言うべき独自のグルーブ感があった。しかし今回のアルバムはそうした雰囲気は陰を潜め、スローな落ち着いたナンバーが並んでいる。奇を衒った内容は皆無で、最初から最後まで穏やかに淡々と進む展開に、落ち着き過ぎと評する向きもあるかもしれない。しかし彼女も40歳を超え、いつまでも「Perfect」みたいな若々しい曲を歌ってはいられないだろうし、よりアダルトな路線を意識するのは止むをえないだろう。確かに面白味には欠けるかもしれないが、一枚のアルバムとしての一貫性・統一性は見事なもの。なお、輸入盤ではアルバムの最後の曲が記号表記になっているが(「女性」「ハート」「三日月」の3つ)、これはもちろん第一弾シングルの「The Girl Who Fell In Love With The Moon」のことである。(小川ボ)
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ANGELS & ELECTRICITY
(1998, Blanco Y Negro) |
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前作「Candyfross And Medicine」では汎ヨーロッパ的なワールドミュージック的展開を見せ、今後彼女がどうなっていくのかファンに期待と不安を抱かせていたエディ・リーダーの新作。結論からいえばそういったロック的な範疇からの逸脱は後退、以前のスタンスに立ち返ってオーソドックスな作品を作り上げており、その質も高いので多くのファンはホッと胸をなでおろしていることだろう。当然のことながら彼女の不思議なグルーヴ感は健在、サウンドにもドラムループを取り入れるなど前進が見られるし、過去二作における実験的な試みの要素も全く消え失せた訳ではないので、あらゆる意味で大変バランスのとれた優れたアルバムに仕上がっている。ケルト音楽的な要素を大胆に取り入れた前作の路線がますます深化していくことを密かに期待していた僕としては個人的にやや物足りない部分もあるが、最近の彼女の作風の変容ぶりに戸惑っていた旧来のファンにとってはかえって歓迎すべき作品なのだろうと思う。非常に安心して最後まで聴き通すことができるアルバム。(八亀)
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CANDYFLOSS AND MEDICINE
(1996, Blanco Y Negro) |
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k.d.langが93年に発表したボーカルアルバムの傑作『INGENUE』でサウンド上重要な役割を担っていた二人、プロデューサーのBen Mink、ピアノ/アコーディオン奏者のTeddy Borowieckiを迎えて制作された彼女のセカンド『EDDI READER』はアコースティックなサウンドが素晴しい佳作であったが、今回はそのBorowieckiを共同プロデューサー(いくつかの曲では共作もしている)として据え、前作のアプローチを更にディープに押し進めた、これまでの彼女の最高傑作となっている。サントラ用にレコーディングされたキャバレー歌謡風の『Town Without A Pity(Gene Pitneyのカバー)』が異色であるのを除いて(僕は飛ばして聴いている)、アルバムでは自分の持つ音楽的ルーツ(これがアイリッシュ的なものなのかは不勉強なために判らないが)を探究し、いわゆる西欧的なポップのマナーからどんどん逸脱していく彼女の姿勢が窺える。ロック的なものにしか耳が慣れていない旧来のファンにとっては近年の彼女の作品は少々きついかもしれないが、そんなことお構いなしに彼女はますます音楽的な高みに到達しようとしている。早くも次作が待ち遠しい。(八亀) |