|
元グリーン・オン・レッドのギタリストである彼のこれが4枚目のソロ・アルバム。名パートナー(90年代のグラム・パーソンズとエミルー・ハリスともいわれている)ステファニー・フィンチ以外のメンバーを一新しているが、バンド時代から追求めている彼のスタイルはもちろん変わるはずはない。カントリーとブルースをベースにしたギター・ロック・アルバム、といってしまえばそれまでなのだが、これが熱い。そこらへんの若手オルタナ・バンドなど裸足で逃げ出してしまいそうなくらいの熱気とテンションが作品全体を貫いているのだ。単なる後ろ向きのルーツ指向の人間ではこれほど同時代的なとんがった音は出せないだろう。ひりひりとした緊張感溢れるギター・プレイと男臭いヴォーカルからは聴く者の心をかき乱す荒々しさと心を癒す優しさとがほとばしりでてくる。これまでの作品の中でも最も親しみやすいメロディーが前面にでているので、私のような地味渋シンガーソングライター大好き人間以外の人にも是非聴いてみて欲しい。(野坂)
|