JESSE POWELL

JP (2001, Silas/MCA)
ここでこのアルバムが買えます  レコードデビュー早々「You」の名唱でR&B界にこの人あり、と言われたジェシ・パウェルの3枚目が届いた。何やらヒップホップ・テイストを取り入れてみました的なアプローチが中途半端に終わっていた前作『'Bout It』での消化不良はどこへやら、冒頭の「It'll Take The World」のノーイントロの歌い出しから「これだよ、これこれ!」と思わず頷きたくなるような彼のテナーが見事に映えたナンバーが次から次と繰り出される快作に仕上がっていて気持ちのいいこと。今回は有名プロデューサーとかのギミックは一切廃して「いい曲を厳選して来ました」「一生懸命唄って見ました」というのに徹しているところがまた直球ど真ん中ですこぶるよろしい。ただひたすら彼の美しいテナー(時々鳥肌もののファルセットが入る)をじっくり楽しんで欲しいところだが、トリナ、タマラの二人の妹の素晴らしいコーラスに乗ったソプラノ・テナー的なモノセクシャルな歌声が凄い「I'm Leaving」、笑いが出てくるほどステレオタイプなんだけど曲と歌が素晴らしい「Go Upstairs」、唯一の有名プロデューサーであるシェップ・クロフォードとの「I Didn't Realize」、そしてアルバムラストを締める、アイズレー風のギターイントロが悩ましい往年のワン・ウェイのカバー・バラード「Something In The Past」などはとりわけ出色の出来。(阿多)


copyright(c) by meantime 2002 all rights reserved.
無断転載を禁じます。