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デビューしてもう10年,90年代初頭に活躍しながら最近は目立った活動がなかったMicaが遂に復活した。UKソウルといえばジャズやクラブミュージックに影響を受けたシンガーが多い中,彼女は正統派のR&Bシンガーとして括られる稀な存在だ。本作で彼女はライヴァルのヴォーカリストを従えたUKソウルの代表格としての貫禄を備えるに至っている。アメリカでブレイクしないのが非常に不思議に思えてくるほどだ。久々のアルバムとしてOmarが手を貸したり,James Ingramがヴォーカルで参加したナンバーや,映画にフィーチャーされた曲などを収録して話題性を高く設定しているが,なによりも彼女のヴォーカルが非常に素晴らしい。ファンク「If You Want Me To Stay」を情感のあるソウルナンバーに歌い上げたのは感心した。アコースティックな響きが美しいタイトル曲では爽やかな演奏をバックに洗練された歌いっぷりが美しい。成熟の域に達したヴォーカルは神々しく,アルバムタイトルが言い得て妙である。(信沢)
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