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ビルボードの年間チャート号を見てたら、P.O.D.が年間1位になってるチャートがあった。コンテンポラリー・クリスチャン・アーティスト。2位はゴスペルのヨランダ・アダムス。もともと日本人には理解しにくいジャンルだが、ますます「何だそりゃ」感が深まる。音楽のスタイルにはまったく関係なく、「宗教」というテーマだけで括って、「ジャンル」にしてしまう。そんな乱暴な、と思ってしまうのだが、これもまたアメリカ文化なのだろう。で、P.O.D.。非キリスト教徒のリスナーは、彼らがクリスチャンだ云々という情報は、敢えて無視したほうがいい。まあ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを、頭を空っぽにしてモッシュ+ダイブするためのBGMに成り下げさせることができるのが我々日本人の「英語がわかんない」故の逞しさだから、そんなのは余計な心配かもしれない。我々はこれは単なる「良質なヘヴィロック」として楽しむべきだし、中途半端なこだわりのない人々は、もう既にそうしているだろう。いわゆる世間のヘヴィロックとは、やっぱり姿勢が違う。ポジティブだ。しかし「明るいサウンド」かと言うと、そこまで吹っ切れていない。数百年後の未来を描くSF映画で、未来の都市はよく暗雲が立ち込める廃虚のビル群として描かれる。そして、戦いを終えた安堵のラストシーンで、その雲が初めて途切れ、太陽の光が差し込む。P.O.D.の音は、ちょうどこのぐらいの感じだ。(しんかい)
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