ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK

RUSH HOUR 2 (2001, Def Jam)



 この夏思わぬスリーパーヒットとなった同名映画のサントラ。シリーズ1作目のサントラもドゥルー・ヒルやケイス&ジョーなどがヒットを記録して豪華な顔触れが揃っていたが、続編の本作でもベテランから新人までデフ・ジャム勢総出で楽しませてくれる。早速リュダの「Area Code」がここから先行ヒットとしており、腰砕けなフロウがちょっとダサダサコメディ風な映画のトーンと合っている。とはいえ日本人リスナーの注目は「Blow My Whistle」を歌うヒカル・ウタダに集まってしまう。こうやって他のアーティストと並べて聴くと拙く聞こえてしまうもののやっぱりネプチューンズをプロデュースに起用しフォクシー・ブラウンをゲスト参加させてしまうという登場にため息。メスとテディ・ライリーの「Party」は最初やや肩透かしな印象があったのだが実は結構病みつきになるビートが侮れない。ドゥルー・ヒルのジャズ&ジル・スコットの「Love Again 」はボビー・コールドウェルねたのベタなトラックながらちょっと感動的な風合いに仕上がっててジル・スコット的には「Save The Last Dance」に続く80年ヒットのオーガニックソウル味リサイクル。先頃アルバムデビューを飾ったクリスティーナ・ミリアン他、デビューを控えるキャンダイス・ラヴやラヴ・ハー、セイ・イエスなどの新人群もかなり健闘ぶり。マションダなどちょっとロリ声系のシンガーが多く控えてる様子。「Me n In Black」サントラは今思えばブレイク前のデスチャやアリキーの初出作という豪華版だったが、このサントラもそんな可能性を秘めていそう。(中村)
RUSH HOUR (1998, Def Jam)



 Def Jamが手がけるにしては比較的地味な面子を揃えているが,このサントラがウケた理由の一つとして映画の寸劇を収録したことが挙げられようか。主演の1人Chris Tuckerは早口で有名で,英語の苦手なJackie Chanをからかった機関銃トークがそのまま収められているのだから音楽以外でも楽しめる要素があるということだ。数少ない大物クラスの参加者の中では,Wu-Tangウオッチャーたる筆者としてWu-Tang Clan名義の(6)をまず挙げたい。久々にODBをしっかりフィーチャーしたマイクリレーが聴けるのが嬉しい。マイクリレーといえば,Terror Squadによる(15)も聴きもの。こちらはFat Joe関連メンバー総出演で現在の彼らの好調さが伝わってくる出来映えだ。中級クラス以下ではJoeが参加したCaseの(3)はボーカル物としてシングルでも充分アピールする作り。特筆に値しないものもあるためアルバムとしての印象は散漫になりがちだが,そこはChris Tuckerの喋りがインタールードとなって締りを与えている。サントラ全体のプロデュースにはKedar Massenburgも参加している。(信沢)


copyright(c) by meantime 1998-2003 all rights reserved.
無断転載を禁じます。