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こ、これは渋い。一応無理にジャンル分けすると「カントリー」になるようで、カントリーアルバムチャートではずーっと上位に居座っていたが、「カントリー」と言われて多くの人が想像するであろう音とはだいぶ違う。「フォーク」とか「ルーツ・ミュージック」と言ったほうが、実態に近いだろう。
静かに話題を集めたこのサントラ、世間一般の「サントラ」とは明らかに異色で、プロデューサーのTボーン・バーネット(エルヴィス・コステロ、カウンティング・クロウズ、ウォールフラワーズなど)が全体を完全にコントロールする。録音された年代に50年もの開きがあるのに、これほど統一感がある作品にはなかなかお目にかかれないだろう。
1曲めがいきなり奴隷制時代のワークソングなのはびっくりする。ほとんどが人間の声で、伴奏はアコギなどの最小限の音だけ。参加しているミュージシャンのほとんどは自分名義のアルバムを出している、しっかりキャリアのある人々だが、これがまた渋い面々で、一般に名が知られているのはエミルー・ハリス、アリソン・クラウスとせいぜいギリアン・ウェルチ、ノーマン・ブレイクぐらいまでか。
これが映画とは切り離されてサントラとしてじわじわと話題を集め、ついにはステージ上でこのサントラを再現するライヴまで実現され、アルバムとしても発売されるに到った。まったく世の中何が売れるかわからない...けど、逆に、こういう時代だからこそ、こういうのが売れるんだろうね。(しんかい)
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