|
I'M BOUT IT
(1997, No Limit/Priority) |
|
今なぜか盛り上がるMaster P。いや別に私一人が盛り上がってるわけじゃないよ、アメリカでは盛り上がってるんだよ、ほんとだよ。どう考えてもDr.Dreの二番煎じ、三番煎じで、アングラな臭いが異様に強いのだが、なぜかMaster P関係のアルバムは必ずヒットしている。23曲もが収められたこのサントラ、全米初登場4位という好成績ながら、有名人はいっさい参加していない。内容のほうもそれに見合っているとでも言えばいいのか、あか抜けないんだよなー。ひたすらガナるだけのラップとか、ぺらぺらにチープなトラックとかがただもう延々と並ぶ。時々はっと目の覚めるような「プロっぽい」曲が出てくると、それはよそのサントラでの既発表曲だったりする(笑)。親分のMaster PはBobby Caldwellモロ使いでメロウに決めているが、いやー参るなこりゃ。SnoopやDreの作品がいかに奇跡的な大傑作であるかは、これと続けて聴いてみればよくわかる。うーんなぜウケる?一種のお笑いなのか?(しんかい)
|
|
Hip Hop系音楽誌のThe Sourceを開くと得体の知れないギラギラド派手ジャケッ トの広告が多いことに気付く。日本に紹介されないものがまだまだ多いのだ。 全米規模のメジャーな雑誌でさえこうなのだから、あとは推して計るべし。アメ リカではGラップは流行を超越した文化。特に西海岸では大いに盛んでB,C級アーチストがいくらでもいるらしい。中でも超大物的存在なのがMaster P。ポップチャートとは別次元で活況を呈する西海岸Gラップシーンの中心的存在として、自身のレーベルNo Limitから次々とB級Gラップをリリース。特に昨年レーペルがPriority傘下となったあたりからメジャーヒットが続出。このアルバムはポップチャートでも上位にランクされたのは記憶に新しい。Sean"Puffy"Combsも真っ青、Master P自らが主演した映画のサントラだが、No Limit他関連アーティストが豪華に勢揃いしており、Master Pサウンドを覗き聴きするのに格好の題材。確かにB級、チープと言えばそうなのだが、「Next Death Row」とMaster P御大自ら豪語するだけに現在の勢いがにじみ出た作品。現在のシングルチャートに登場しても聴き劣りしないものもからC級まで、銃声が聞こえる典型的ギャングスタ物から甘いバラードまでとタッチは様々だが、「地方文化」として説得力がある。大ネタ使いのメジャーラップに不満の貴方、こちらのほうがずっと面白いですぜ。(信沢)
|