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こんなことを言うと怒られるが、私はビートルズがどちらかというと嫌いだ。でも、それは別に彼らの“曲”が嫌いなわけじゃないんだと、今回改めて気が付いた。ビートルズは神で、その悪口を言うことなんか許されない。ビートルズは絶対で、彼らの曲が悪いはずはない。10年も20年も周囲の全員からそう言い聞かされてくれば、そこに一種の“宗教”を感じ、自然と距離を置いてしまったのは、私の自己防衛本能として当然だと思う。
ここに並べられたのは全曲がビートルズのカバー。中期の作品が多く、どちらかと言うと超有名曲ではない、非シングル曲が多い。カバーする側の参加メンバーにメインストリームの人は皆無で、自分できちんと曲も書ける自作自演系の人が多い。それだけにどの曲にもはっきりした表情がある。敢えてオリジナルに忠実にカバーする者もいれば、思い入れたっぷりにアコギ一本で弾き語りしたり。ほぼ全曲がアコースティックな手触りで統一されており、アルバム全体が見事に調和している。そして、思う。ああ、やっぱりビートルズっていい曲書いてたんだなあ、って。(しんかい)
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