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本国での安定した人気に比べ、最近さっぱりアメリカで売れなくなっていたOLP。もうローカル・バンドとしての道を選んだのかと思っていたら、本作で突然のブレイク、アルバムがTOP10入り、シングル「Somewhere Out There」がAAA局中心に息の長いヒットとなっている。前作ではついに育ての親とも言うべきアーノルド・ラニ(元シェリフ)の手を離れたバンドは、今回ボブ・ロックをプロデューサーに迎え、さらにメインストリーム寄りのサウンドとなった(ちなみに前作はブレンダン・オブライエン)。同郷カナダ出身であり、メタリカやカルトのような優秀なドラマーとの組み合わせで威力を発揮するボブ・ロックは、やはり叩きまくるドラマーを擁するOLPにはベストマッチ。と言いたいところだが、今回は自作曲(=コンサバな曲調)の割合が多くなり、バンドの音楽性が変わったこともあってちょっと消化不良気味。「Somewhere...」のようなストリングスを強調した曲なら他のプロデューサーを検討したほうが良かったんじゃないかと思うくらい。ヴォーカルもかつてのクセがなくなって、まるでコーリングみたいなさわやか路線。売れたのは嬉しいけど、寂しさを感じるのもまた事実。(松本)
実力派バンドの通算5枚目。デビュー以来カナダ本国ではジュノー賞の常連であり、ワールドデビュー以降もクリードとのツアーをこなすなど着実に成功の階段を上ってきた O LP。そして本作ではプロデュースに大御所ボブ・ロックを起用し、さらにスケールの大きいバンドサウンドを響かせることに成功している。しかしこの作品のレコーディング中にバンド創設者のギタリスト、マイク・ターナーが脱退(後任はスティーヴ・メイザー)。英国生まれである彼がボブ・ロックとの作業の中で方向性の相違を感じての結果のようだが、これまでのバンドの個性が失われることなくロック性を強めている。「No t Enough」での暖かみのある演奏、「Sorry」でのタイトにまとまった小気味いいメロディーなど、ライヴ感あふれるサウンドに心躍らされる。バンドのリードシングルとなった「Somewhere Out There」での盛り上げも気持ちがいい。「Innocent」も印象的なヴァースとフックの効いた楽曲で完成度が高い。1曲くらいポップチャートでのヒットが欲しいものだが、このアルバムからいつ年間ナンバー1シングル曲が生まれてもおかしくない仕上がりだと言える。(中村)
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