WILLIAM ORBIT

PIECES IN A MODERN STYLE (2000, Maverick)


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マドンナやブラーのプロデュースを行い、そのヒットにも大きく貢献、その名を世界的に轟かせた気鋭のアーティスト。ソロとしては、アシッド・ハウスやアンビエント系の前衛的な作風のアレンジだが、時折発表するクラシック・スタイル・アルバムの1つがこれ。シンセサイザー・ヒーリングとも言うべき作品となっている。クラシックの名作の一遍達を現代的なスタイルにアレンジ。原曲の和音の美しさをそのままに、無機質な電子音に変換している。シングルとなったバーバーの「弦楽のためのアダージョ」を始め、ヴィヴァルディの「“四季”から冬のアルゴ」、サティ、マスカーニ、ラヴェル、はたまたベートーヴェンやヘンデルなど、そう試みはこ、日本が生んだ世界的シンセサイザー・プレイヤーでもある冨田勲に通 じるものがあるが、ここはさすがにオービット。随所にアンビエント系の音を配色し、独自色を打ち出している。「弦楽のためのアダージョ」は重々しさもあり、ある意味でシングルとしてはインパクトを持ち、リミックスも本来のオービット節とも言える大胆なアレンジ。原曲をよくつかみながら、温かく包んでくれるのは「オンブラ・マイフ」の元曲であるヘンデルの「Xerxes」と「作品132」などのベートーヴェンの作品。意外にインパクトがあったのは「冬のラルゴ」。全体的に静かに進む楽曲の中、明るさ、軽さを表現してくれた。いずれにしろオービットとは思わずにヒーリング・ミュージックの1つとして聴くととても安らかな眠りに入れるだろう。(小松)



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