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MECHANICAL WONDER
(2001, Island/Universal) |
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'99年の『One From The Modern』から2年。通算5枚目になる。まず1曲目の「Up On The Downside」に驚かされる。何だ?この垢抜けた明るいポップなメロディは?どこか60年代から70年代の音を髣髴させる作りはどこへ行ったんだろう?と思っていたら2曲目以降は従来のサウンドが戻ってきている。むしろ、余裕と貫禄を持って。シンプルになった音作りは前作を踏襲し、更にシェイプ・アップしたような感じ。それだけに、各曲のメロディとヴォーカルが染み入ってくる。全体的にはアップ&ミドル・テンポの曲は減り、じっくりと考えさせ、聴かせてくるようなスローなナンバーが増えている。そのためか前作よりも楽曲がしっかり作りこまれている、そんな印象すらある。思わず聴きこんでしまう、引きこまれるような感覚だ。効果的に入ってくるストリングスも大きな要素として上げられるだろう。こういうアルバムが出てくること自体、時代はまだまだ捨てたもんじゃないと思う。アップ・テンポでは前述の1曲目に加え、ベースラインが際立ち、緊張感のある「Give Me A Letter」、バラードではじっくり聴かせてくれる「We Made It More」がひときわ耳から離れない。しかし、ここまで作りこんできて、彼らはこれからどこに行こうとするのだろう?(小松)
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MARCHIN' ALREADY
(1997, Universal) |
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全英チャートではオアシスの新作を蹴落として1位になったので「おっ」と思ったが、それは前作「Mosley Shoals」で獲得したファンがこのアルバムにも飛びついてくれたお陰の瞬発力であって、このアルバムが自力で獲得した1位ではなかった。たしかに次々にシングルカットされ、ぽんぽんとトップ10に飛び込んでいるので、人気は決して衰えていないのだろうが、作品のテンションは落ちた。楽曲のクオリティが前作に及ばない。独特の男臭さ、ぴりっとした空気も緩みがちだ。派手なところを控えた分、「渋味」が増しているかというとそんなこともない。つまり、前作よりもいいところが何もないのだ。「100 Miles High City」はその中で辛うじて面目を保ったなかなかテンションの高い曲なのだが、それ以降のシングルのスローな曲などは中途半端な感情移入具合が「かっこつけてる」ようにしか聴こえなくて、とても興ざめ。前作のときから英プレスでは冷遇されていたが、これじゃあ「ほれみろ、やっぱまぐれだったんだろ」と笑われちゃうぜ。(しんかい)
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MOSLEY SHOALS
(1996, MCA) |
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なんか英プレスではもはやコケにされているらしい。でもこのアルバムは1年以上アルバムチャートに入り続けているから、一般には相当人気があることは間違いない。確かに彼らのサウンドは物凄くオールドスタイルで、何一つ新しいことはやっていない。しかしStonesやSmall Facesの時代のバンドがみんなR&Bに憧憬を抱いていたのと同様、非常にエモーショナルだ。単なる物真似ではなく、ちゃんと姿勢がなっている。1曲目なんてミック・ジャガーの物まねみたいだし、2曲目はビートルズのパロディかと思うような曲展開だ。で、3曲目は60年代風ポップスだったり。元ネタが多岐に渡っているからポリシーがない、60年代ならなんでもいいのか、という批判になるんだと思う。しかしまあそれは論客に任せておいて、一般リスナーは単純にこの高品質ロック/ポップスを楽しめばそれでいいんじゃないかと。いや、はっきり言って、「60年代の名盤」と同じぐらいのレベルに達してるって。(真貝)
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