98 DEGREES

REVELATION (2000, Universal)



暴露・摘発・意外な真実・天啓・黙示・お告げ、なかなか意味深なタイトル。グループ3作目。音楽シーンの中では、結構中途半端な立場である。いわゆるアイドル・ボーイズ・グループとしての見え方と、モータウンというレコード会社に象徴される実力派コーラス・グループとしての見え方と。何が違う。一言で言えば「歌」が違う。昨今のボーイズ・グループが取り組むダンサブルなナンバーとは一味違ったオープニングは、先行シングルともなった「Give Me Just One Night (Una Noche)」。なんと、ラテン!流行りのラテン・ポップ・ブームを意識して時流に乗ろうとしたのか?確かにそれもあるだろうが本質的にはノーだ。他の収録曲からも分かるように、彼らは自分達の可能性を広げ始めている。もう一つの現れが「Dizzy」。ここではラップにも挑戦している。何よりも唸らせてくれたのが、アカペラの「Give It All (Interlude)」に導入される「My Everything」への流れ。この曲はメンバーであるニックの恋人、ジェシカ・シンプソンに捧げられた思い入れたっぷりの珠玉のバラード。これからバレンタインやクリスマス、結婚式などでも使われて行きそうなとてもスウィートな曲。特に今作では、主力メンバーのニックが大半の曲作りに絡み、バラエティに富んでいる。しかもメロディ・ラインはしっかりしており、他のボーイズ・グループよりもずっと黒っぽく、また従来のコーラス・ワークもばっちり。そんな彼らの才能を『暴露』し、今後の可能性を示した『意外な新事実』。彼らのそんな自信が伺える。(小松)
98 DEGREES AND RISING (1998, Motown)



 早くもセカンドアルバムとなるモータウン所属のアイドル4人組。前作のときとは違ってミュージックシーンはアイドル花盛り。そのあおりをうけてかこのアルバムからのシングル「Because Of You」が彼ら最大のヒットとなっている。さてアルバムのほうはPoke & ToneやPras、Anders Baggeなど個性的なプロデューサーを起用。なるほどトラックマスターズのネタ使いの光る曲や、スティービーとの共演で爽快アップナンバーに仕上がった「True To Your Heart」など彼らの個性に新たな一面を加えた曲もある。それからカントリーシンガーのマーク・ウィリスのカバー曲を2曲も入れたAll 4 One的アプローチにも注目。見事なアカペラ2曲も印象に残る。しかし歌はうまいがパンチに欠けるのが残念。どの曲もさらりと歌いこなしてしまい、他のアイドルたちのように固定ファンががっちりつくようなかんじではない(勘違いなジャケット写真も苦しい)。98年が過ぎ去るとともに98 Degreesも忘れられないよう。(中村)


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