NO DOUBT

ROCK STEADY (2001, Interscope)

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 前作『Return Of Saturn』はバンドとしてのソリッドなまとまりを強調していた。と言えば聞こえは良いが、曲が単調なだけとも言えた。実際、大きなヒットも出なかった。その反動なのか、一気に路線変更したのが今作。曲ごとにプロデューサーを替え、R&Bやレゲエといったダンス・ミュージックに接近した効果もあり、特にCHR局の強力なエアプレイを勝ち取った。しかしアルバム全体での統一感は今一歩で、個々のキャッチーさはあるものの、なんかコンピ盤を聴いてるような気がする。前作がワンパターンと言っておいて何を勝手なことと言われるかもしれないが、アルバムの統一感がとれていることと曲に多様性があることとは全くの別問題。前々作『Tragic Kingdom』はその両方を備えたからこそダイアモンド・ディスクになったのだと思うし。ただ、ここ1-2年でメディアへの露出が大幅に増えたグウェンのセレブ的地位を考えると、こういった華やかな作風というのはありなのかも。バンドの顔が全然見えないじゃないかという声もあるけど、女性ヴォーカルのバンドってほとんどそんなものだし。イメージとしてグウェンのソロ活動のように思わせておいて、実際は長年共にしているメンバーと協力しながら活動を続ける。そう割り切って行ければ、この先しばらくは安泰なのか。ライブでもまとまりのあるパフォーマンスを見せてくれたし。ただ、割り切って行けたバンドって、過去にはほとんどないんだよなあ。(松本)
RETURN OF SATURN (2000, Trauma/Interscope)

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記録的ヒットの前作「Tragic Kingdom」は、なんでも"装飾過剰"な音作りだったのを反省してるらしい。ちょっと待った!その装飾自体がバンドの魅力だったんじゃないの?かつては自分達の音楽を「甘くてリンゴたっぷりのアップルパイのよう」と表現してたのに。そんなわけでプロデューサーがマシュー・ワイルダーからマイケル・ベインホーンにバトンタッチした本作は、自慢のホーンセクションも出番が消え、妙にタイト感だけを押し出そうとして息苦しい。それと楽曲のレベルが明らかに下がっている。もともとこのバンドのメイン・ソングライターであり、泣きのメロディをつくりあげていたのはグウェンの兄エリック・ステファニーだったのだが、彼はブレイク直前に脱退。だから前作にはかなり彼の作品が収録されていたものの、本作には彼は全くかかわっていない。結局持ち前の華やかなアレンジが消え、下世話な歌謡曲調メロディも失ったこのアルバムは、リンゴの入ってないアップルパイのように(そんなのあるか)何ともさびしい作りになってしまった。まあ演奏力があるだけにアップ・ナンバーはそれなりに聴かせてくれるけど、フックのないバラードは聴いててちょっと辛い。モービーとツルんでる場合じゃないだろ、グウェン。(松本)
TRAGIC KINGDOM (1996, Interscope)
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現在アルバムチャートで予想外の成功を収めているNo Doubtのセカンドアルバム。これがやたらと80年代っぽい。「最近のチャートには興味が持てなくて・・」と古き佳き80年代ロックを未だ愛する"TOP40 OLD TIMER"の方に是非ともお薦めしたい一枚。音楽的にはニューウェイブ風、スカっぽいやつ、如何にもメインストリーム風な感じのものなど多彩 な印象を受けるが、このとっ散らかった感じもなんとなく80年代。こういう(悪く言えば)どーってことない普通 のロックがこれだけのセールスを記録するということは、それだけこーいった音楽に市場のニーズがあるってこと。ロック復権の日は近いのか?それにしてもこのグループ、なんだか下積み長そうな感じしない?ちょっとヒネった曲の展開とか、変に手練たところが年期を感じさせる。80年代ロックの生き残りが時代が一回りして再浮上したような。因にプロデューサーはMatthew Wilderだって。懐かしい。ここら辺に秘密があるのか?(八亀)


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