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STARS & GUITARS - Willie Nelson & Friends (2003, Lost Highway) |

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最近トビー・キースとつるんだり、前作で産業ポップのデュエット・アルバムに走ったりと迷走の続くウィリー親父だが、その前作のコンセプトを更に一歩進めて「全曲スターゲストとのデュエットによるライヴアルバム」を作った。それがこれ。前作の曲を3曲ステージで再現している他は、自分の過去からのヒット曲をまたいろんなスターと共演している。ライヴだけに前作のような「作り物の嫌らしさ」みたいなところはかなり薄まってるし、親父の代表曲はいい曲が多い上に、驚く程艶のある声を聞かせてくれておっと思わせる御大レイ・プライスとの「Night Life」や親父と声質のアンサンブルのいいノラジョンとの「Lonestar」、そして匂い立つようなパティ・グリフィンとの「Angel Flying Too Close To The Ground」なんかではかなり輝く瞬間なんかもあって結構イケてる。ストーンズの「Dead Flowers」(キース・リチャード参加)やジミー・クリフの「Harder They Come」で存在感を見せてるライアン・アダムスなんかも結構いい感じで親父を盛り上げてる。でもねえ、ボンジョヴィの2人を引っ張り出して「Always On My Mind」ってのはちょっと悪ノリが過ぎるんじゃないの?ほら、2人とも音程とテンポ外しまくってるじゃない。ダメだよプロに恥かかしちゃ、なあ親父。(阿多)
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THE GREAT DIVIDE
(2002, Lost Highway/Mercury) |

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ウィリー・ネルソン親父、産業ポップするの図。マッチボックス20のプロデュースで名を上げて、そのマッチボックスのロブ・トーマスとサンタナの「Smooth」を大ヒットさせたり、エアロスミスの「I Don't Want To Miss A Thing」を手がけたりしてすっかりその線では第一人者といってもいいマット・サーレティックが全面プロデュースを手がけたこのアルバム、案の定というかロブ・トーマスも3曲提供、すっかりそれ風のアルバムに仕上がっている。間違ってはいけない。サンタナがあの手法でそれなりに完成したポップ・アルバムを作れて売れに売れたのは、彼がギタリストだからだ。いい意味でも悪い意味でもネルソン親父はシンガー、それもかなり個性的な味のあるシンガーだけに、いきなりこういうロック系のアーティストとのデュエットを散りばめた産業ポップアルバムを作ると...どうしても浮き気味になってしまう。もちろん関係者一同プロなだけにいい出来の曲もある。サーレティックがあのバーニー・トーピンと書いて、親父がリー・アン・ウーマックと気持ちよく歌う「Mendocino County Line」とか、キッド・ロックとのブチ切れた(親父は決してブチ切れてないところがいい)バラードデュエット「Last Stand In Open Country」、あっと驚くブライアン・マクナイトとの「Don't Fade Away」とかはかなりいい。でもやっぱりシンディ・ローパーの「Time After Time」を親父にカバーさせてはいけない。これはネルソン親父の飄々として渋み溢れるシンガーソングライターシップにどうにも馴染めないAORリスナー向けの、いわばこだわり派の焙煎したコーヒーにドバドバシュガーとミルクを入れて飲む方がいい人向けのレコードだ。親父のファンには勧めない。(阿多)
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TEATRO
(1998, Island) |

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時代の流れから取り残されたような、メキシコ国境の名もない小さな町。風が吹くたびにざーっと砂埃が舞う。昼間だというのに通りには誰もいない。いや、一人だけ、安酒場の軒先に時代物のギターを抱えた男が出てきた。そして彼は、何十年か前の自分のヒット曲だと言って、歌い出した。かっこいいぜ、じいちゃん!さすがカントリー界に「アウトロー」ブームを起こした男。20年にも及ぶ下積み生活を耐え抜き、40代にしてようやく名声を得た男。その歌声には深く年輪が刻まれ、威厳を漂わせている。プロデュースはU2「Joshua Tree」、ピーガブ「So」、ネヴィルズ「Yellow Moon」、ディラン「Time Out Of Mind」を手掛けてきたダニエル・ラノワ。いずれの作品も、その歌声は神々しさを感じさせるまでに昇華され、真の意味でのソウル・ミュージックたらしめている。本作は、間違いなくこれらと並ぶ傑作である。全編でぴったりと寄り添うように絶妙のハーモニーを聴かせ、決して一度もウィリーよりも前に出ることなく、サポート役に徹したエミルー・ハリスのプロの仕事ぶりも素晴らしい。(しんかい)
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