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ネイト・ドッグほど主役の似合わない人はなかなかいない。それなりに存在感のある人ではあるのだが、何しろあのノペッとした歌である。曲の中の一部に、アクセントとして使う分には味があるが、これを前面に出されてしまうと相当キツい。まあおそらく本人も含めて誰もがそれには気付いていて、このアルバムは14曲中9曲でゲストを迎えている。正解だろう。しかもネイトの華やかな客演歴のなせる技だろう、迎えられたゲストの顔ぶれも実に豪華。単独名義の曲でも、女性コーラスとかは入ってるので、純粋に彼だけの歌声を延々と聴かされる曲はあまりない。いや、重要なことなのだ、それは。
現在は廃盤だが彼のファースト・ソロ作は2枚組の大作だった。それだけではない。恐ろしい催眠効果を持っていたのだ。本当に真面目な話、聴いていて眠ってしまうのだ。それは、内容が退屈というよりはネイト・ドッグの声質と、その歌い方が原因に他ならない。まったく歌に感情を込めず、アドリブも何もなく、ただひたすら平面的にのぺーっと歌うネイトの歌い方は革命的ではある。未だにワン&オンリーの存在で、あちこちでフィーチャーされまくっている事からも明らかなように、使い方によってはその歌は非常に効果的に生きる。しかし、主役を張るべき歌ではないのだ。
以上、同意していただけた方なら、これを聴く必要はない。そんなことないじゃん、ネイト最高じゃん、と思った人はぜひ聴いて下さい。(しんかい)
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