NAPPY ROOTS

WATERMELON, CHICKEN & GRITZ (2002, Atlantic)
ここでこのアルバムが買えます  実はこのレビューはちょっと気が重い。ケンタッキー州出身の6人組ラップグループ。ケンタッキーというヒップホップ過疎地の出身であること、肩の力が抜けたナチュラル志向であること、タイトなマイクリレー、歌っぽさを多用した親しみやすさ。先行シングル「Awnaw」が南部でブレイク、続く「Po' Folks」で全米ブレイク。色々と肩をもってあげたくなる要素はあるし、実際、すごくメディア受けがいいのだが。  ここで彼等がやってることは、すべて、アウトキャストとグッディ・モブがやり尽くしているのだ。実は彼等は98年にアトランティックとの契約を手にして、4年も寝かされた上でのデビューとなる。もしこの内容で98年にデビューしていれば、彼等自身をグッディ・モブらと並ぶイノベイターと呼べたかもしれない。しかし、現実は厳しい。2002年にこれを出されても、すべてが何かの真似にしか聴こえない。ケンタッキーというヒップホップ過疎地の出身故に独自のスタイルを持った、イノベイティブな奴らだというレビューも見かけるが、それは南部ラップを真面目に聴いたことのないロック系メディアが、ちょっと目新しい変わった連中にたまたま注目して、聴いてみた結果の感想だ。  世間では褒められてばかりのアルバムなので、敢えて厳しく評価した。ぜひ、よそで、褒めているレビューもあわせて読んだ上で判断されたい。(しんかい)


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