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JUSLISEN (JUST LISTEN)
(2002, Def Soul) |
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彼を称して、ネオ・ルネッサンス・ソウル・クルーナーとでも呼べば良いだろうか。いろいろ名前をくるくる変えてみたり、やたら当て字ならぬ音当てワンワード・タイトルを駆使してちょっと色物っぽく振る舞っているのだけど、今回2年ぶりにリリースされたこのセカンドを聴くにつけ、ただの奇をてらった今様アーティストではないことがわかる。その歌い口の感じや節回しからスティーヴィー・ワンダーとの比較が多いが、同じスティーヴィー・ワンダー・ライクなグレン・ルイスあたりと違って、彼のスティーヴィー風はあくまで彼の歌表現の武器の一つにすぎないようだ。今回の全体のトーンであるヒップホップ初期や70年代っぽいローな味わいを漂わせる楽曲構成や、シングルヒット「halfcrazy」で懐かしやフランシス・レイの「パリのめぐり逢い」なんていうとんでもないレトロな代物をサンプルしてちゃっかり自分節に仕立て上げる消化力なんかを見るとむしろ今回は彼のプロデューサー的資質がトータル感を持って発揮され、それがうまくはまった出来になっていると言える。「religious」とか「future」とか、どの曲も初めて聴いても何だかどこかで耳にしたような気のする既視感の強い曲で埋められたこのアルバム、前作のまずまずの出来をちゃんと踏み台にして「正しい」2作目を作り上げたとの評価をしていい。彼らしいレイドバックしたビートルズの「something」のカバーや、アシャンティの「Foolish」で最近また脚光を浴びているディバージの「Stay With Me」を下敷きにして彼自身の「girlnextdoor」と掛け合わせが快感のボーナストラック「ifiwouldaknew (girlnextdoor remix)」など最後まできっちりリスナーを楽しませるのに徹底しているのもいい。(阿多)
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AIJUSWANASEING (I JUST WANT TO SING)
(2000, Def Soul) |
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ハナにつく奴だ。お坊ちゃま風というか、いい子ちゃんぶってるというか、なんか気取ってて、周囲もチヤホヤしてて、それでますますつけ上がってるような。「ミュージック・ソウルチャイルド」という芸名には誰もが「なんじゃそりゃ」と思うだろうし、わざわざカッコで説明すんなよ、というアルバムタイトルも気に入らない。あの「Sunny」をサンプリング!というデビュー曲の騒がれ方も気に入らなかったし、アルバムジャケのだらっとしたポーズも、所構わず地面にベタベタ座る日本の若者のようで非常に印象が悪い。とにかくひたすら悪いイメージが重なって、何一つ気に入る要素のない奴だった。
「Love」を聴いた。
参った。もう一度聴く。ううう。もう一度聴く。ダメだ。耐えられない。アルバム買おう。この1曲の素晴らしさで、彼に対する悪いイメージはすべて吹き飛んだ。世間ではスティービー・ワンダーそのまんまだとか言われるが、前半のこの抑えた歌い方はむしろダニー・ハサウェイだろう。そして後半の盛り上がりは、プリンスだ。しかもその両アーティストの、最良の部分だ。
最近俄に多くのR&Bシンガーを輩出し始めたフィラデルフィア出身の22歳。アルバムを聴けば、確かに周囲が天才だと騒ぐのはよくわかる。しかしまだまだその才能で聴き手を楽しませるまでには到っていない。このデビュー作は「僕にはこんなに才能があるんだよ」と披露した作品。我々を楽しませてくれるのは、次作からだ。正しい方向に成長してくれれば、だけど。(しんかい)
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