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今やコアなヒップホップを好むファンから大きな支持を得ているRawkusからのリリース。といってもアンダーグラウンドな香りがプンプンの一部マニア向けといった雰囲気は全くない。先行シングルがラガマフィン調ラップということで敬遠するヘッズもいるだろうが,この少々異色の取り合わせはアルバム全体では新鮮に耳に響き,特長でこそあれマイナス要素とはなっていない。ここにはギミック的な有名曲のサンプリング等はもちろんない。一聴するとシンプルなそのサウンド構成のセンスには非常に優れたものがある。Mos DeffとQ-Tipとの共演シングルを連想させるネイティヴタンの香りを漂わせた部分や,オールドスクール的な要素も聴ける一方,ジャズ,ひいてはアフロ的な臭いもある。各トラックにはブラックミュージックの歴史の重さみたいなものがあって惹き込まれて一気に聴いてしまうのである。そのフロウには好き嫌いが分かれるとしても,売れ筋ラップを聴き馴染んでいるリスナーにも本作をお勧めしたい。きっと新鮮に聴こえることだろう。(信沢)
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