THE MIGHTY MIGHTY BOSSTONES

A JACKKNIFE TO A SWAN (2002, SideOneDummy)
ここでこのアルバムが買えます  スカコアなら何でも売れていた時代も今は昔。結局あの頃のバンドで2枚以上のアルバムをヒットさせることができたのはノー・ダウトぐらいしかいなかった。でも、文句なしにスカコアのベスト・バンドは、このマイティ・マイティ・ボストーンズ!全然知らないインディの所属になっちゃってるけど、相変わらずめちゃめちゃイキのいい音を聴かせてくれるのだ。全曲が“いい曲”だった前作は文句なしの傑作だったけど、今回もそれに迫る内容。疾走するギター、華やかさを添えるホーンセクション、超キャッチーな楽曲、全然うまくないボーカルと、それを支えるコーラス。ラフな導入部から、サビでぱっとキャッチーで華やかにになる「Mr.Moran」、イントロのサックス+トロンボーンを聴くだけで楽しくなる「You Gotta Go!」、夏っぽい爽やかレゲエの「You're Chasing The Sun Away」。どの曲もベクトルが明るい方向を向いてて、開放的で爽やか。ウイーザー以降の若手バンドがどんどん出てきてるけど、オヤジたちだってこんなに頑張ってる。聴いてあげなきゃ!(しんかい)
PAY ATTENTION (2000, Big Rig/Island)
ここでこのアルバムが買えます これはいいアルバム!「The Impression That I Get」のヒットを生んでブレイク作となった前作「Let's Face It」はアルバム全体としてはたいした出来ではなかったが、今回の充実振りは、聴いていて嬉しくなってしまうぐらい。 彼らが前作でブレイクした96〜97年頃は、アメリカでスカやパンクの影響を受けた西海岸のバンドが次々にブレイクしている時期だった。しかし、その頃ブレイクしたバンドがなぜか次の作品を出すまでに妙に時間をかけてしまったので、単なる一過性のブームに終わってしまった感がある。マイティ・マイティ・ボストーンズも、間にライヴ盤があったとは言え、この作品まで3年も間を開けてしまった。スピード感のあるパワーポップにホーンセクションを加えた、西海岸スカ・パンクの気持ち良さはむしろ日本のバンドに引き継がれ、日本ではこのタイプのバンドが育っている気がするが、アメリカではすっかりこの手のバンドが消えてしまった。 どの曲もコンパクトによくまとまっていて、歌メロとギターのリフが印象的で、リズム・セクションが疾走感に溢れてて、ホーン・セクションが華やかで、このタイプの音楽として文句のつけようがない。これはもっともっと広く聴かれなきゃいけないアルバムだ。 あと、「So Sad To Say」は恵比寿のSmash Hitsにカラオケ入ってるので、歌いに行こう!「The Impression That I Get」も「Rascal King」もあるぞ!(しんかい)
LET'S FACE IT (1997, BIG RIG/MERCURY)
ここでこのアルバムが買えます  ボストン出身の8人組。スカとハードコアをミックスしたスカ/コアバンドとしてスタートしており、89年のデビュー以来、アルバムとしてはこれが5作目。地道なライブ活動を続け、じつはKISSのトリビュート盤に参加して名前をさりげなく売っていたり、と彼等の知名度も全米レベルで高まった結果か、本作は全米アルバムチャートでもなかなかの好セールスを記録している。スカをやる白人中心のバンドというと、当然、イギリスのかつての著名バンドを連想するが、本作にはイギリス白人のスカバンドのようにヒネたところが感じられない。この明るさはやはりアメリカ産の故だろう。前半の数曲は軽めのリズム隊とホーンセクションが目立つ作品が並ぶ。ハードなギターが前面に出る後半部ではハードコアな一面が強調されるものの重い感覚はなく、前半と流れが途切れることはない。アルバム全体では30分強と最近にないコンパクトな仕様だが、一曲毎に加速される曲の流れに身を任せ、最後まで一気に聴き通すことで心地よい爽快感が味わえる。(信沢)

 まず、ジャケ&裏ジャケでにやり。Specialsの1stと同じポーズ&構図。で、音のほうはいわゆる「スカコア」と一緒くたにされがちだけど、ホーンセクションが全編で活躍してることもあって、80年前後の「2トーン」とかMadnessあたりに、むしろ近い。彼等の音にギターなどで厚みを加えた感じ。アメリカでもやっとこういう音が「かっこいい」と思われるようになったかと思うと感慨深いな あ。エアプレイヒットとなった「The Impression That I Get」はそんな中にいかにもアメリカ的な明解で豪快ノリのサビを融合させた傑作。きっと、ライヴではブチ切れちゃって凄いんだと思う。その勢いをスタジオ録音に持ち込めれば、ぜったい、もっと凄いレコードが作れる筈だ。これはこれで充分にいいアルバムだが、「次」に期待したい。いいプロデューサーが見つかれば、絶対凄いやつを出してくるはずだ。(しんかい)


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