MEST

MEST (2003, Maverick / Reprise)



 若干22歳のポップ・パンク・バンドのメジャー・デビュー通算3枚目。オープニングから畳み掛けるようにギターがかき鳴らされてくる「Until I Met You」。追いかけられて、急き立てられて、走りまわされているようだ。3曲目「Jaded(These Years)」には、グッド・シャーロットのベンジーが参加。ふ〜っ、やっと一息入れさせてくれる。重みを増した、まさにシングル向きの曲。「Burning Bridges」は、じっくりとした歌い出しに始まり、メジャー・デビューしてからの自分達の事を振り返り、歌にしているようだ。成功に疑問を感じ、悩み、そして最後には明日の光を見つけて行きそうな、勢いのあるラストの盛り上がりが感動的。彼等の音に触れるのは初めてだが、一辺倒のリズムではなく、メリハリをつけ、センスのよいメロディ・ラインに溢れている。そんな中、「Change Of A Lifetime」は、アコースティック・ギターと後半のストリングスを入れるだけのシンプルなバラードだが、自分の進む道に自信を持ち、力強く歌われている。オリジナル・ラスト(国内盤はボーナス・トラックが入っている)を飾る「Paradise」は、彼女との別れを歌っているが、再びパトカーのサイレンが追い討ちをかけ、再び走りまわされるような疾走ナンバー。走らされ、ホッとさせられ、また走る。いやはや、聴き終わると達成感の残る、小気味の良いアルバムだ。驚きの1枚。(小松)


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