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ソロデビュー作「Tigerlilly」が大変なヒットを記録したナタリー・マーチャント2年ぶりのアルバム。前作の大ヒットによりその制作に関する権限をレコード会社から大幅に委ねられたのだろう、昨年亡くなった詩人アレン・ギンズバーグに捧げられたこのアルバムでの彼女は、音楽からヴィジュアルに到るまで我々が戸惑うほどのこだわりを見せた作品世界を展開している。結果提示されたものは前作で聴かれた独特なグルーヴ感が後退、とてもコマーシャルとは言えない非常に地味な曲が並ぶアルバムとなり、好意的に見れば前作の彼女の世界を更に深化させた作品、別の見方をすれば多分に独りよがりな感じを受ける。これが成功であったかどうかは市場の反応からある程度判断できると思うが(聴衆の多くは疑問を投げかけるだろう)、恐らくこういった過程も彼女のキャリアには必要なのだろう。なおこのアルバムのブックレットには、曲毎に彼女が想定したであろうキャラクターに扮したコスプレ写真が掲載されており「え、彼女がこんなことまで!?」と下世話且つ悪趣味に楽しむこともできる。(八亀)
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