JOHN MELLENCAMP

CUTTIN' HEADS (2001, Columbia)
ここでこのアルバムが買えます  古巣のマーキュリー・レーベルのアルバム『Mr. Happy Go Lucky』(1996)のプロモーション不足に不満を抱いて 1997年にコロンビアに移籍してこれがやっと2枚目。皮肉にもコロンビア移籍以降は全くヒットシングルに縁のないジョンだが、前作からこの『Cuttin' Heads』にかけて彼の持つ本来のソングライターとしての才能とアーティストとしての円熟味も相まって、結構質の高いアルバム作りを見せてくれている辺りは頼もしい限りだ。3年振りの新作となるこのアルバム、CDのインレイの表には自分の顔とアメリカ国旗、裏にはバラの花束があしらわれていることにも象徴されるように、アメリカ南部的ゴシック調の雰囲気をたたえた独特の雰囲気を持ったアルバムに仕上がっている。冒頭の人種間結婚を題材にして途中にチャックD(パブリック・エナミー)のラップをフィーチャーしたタイトルナンバーでは、重厚なテーマを彼らしく小気味のいいミディアムアップのロックナンバーで料理し、全体の出来の良さを予感できる内容。以降、トリーシャ・イヤウッドとのゴージャスなスローデュエット「Deep Blue Heart」、ひねりの効いた歌詞にニヤリとさせられる「Women Seem」などなど何ら斬新さはないがひたすらストレートで味のあるジョン・クーガー節が楽しめる。このアルバムが出る直前に全米のあちこちの公共スペースで予告無しにバスキングをやるという「初心に返った」行動に出たジョン、このアルバムでは正に余計なギミックを使わず生のジョン・クーガーを改めてさらけ出してくれて好感度大だ。(阿多)


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