MELANIE C

REASON (2003, Virgin)



 99年のソロ・デビュー以来、気がつけば3年半もの歳月が経っていた。その間、実質スパガのラスト・アルバムとも言える『Forever』の発売があったり、自身初のワールドツアーも行ってきたので、まったくシーンから離れていたわけではない。しかし、その間には疲れとストレスからか一時期は「これがメラニーC?」と目を疑うほどポッチャリと体型を崩していた(ラッセル・ワトソンのライヴ映像では『スポーティ』の愛称はどこへいった?と見る影もない)。新譜の発売に当たって個人的に心配だったのは歌よりも体型。しかし、長めの休息を取り、体系も美しさに磨きをかけて彼女は帰って来た。歌声も一層の力強さと優しさを蓄え、表現力を増してきた。今回も曲作りにはほぼ携わり、多彩なメンバー達と作り上げている。特筆すべきは、ニュー・ラディカルズという独りプロジェクトをやっていたグレッグ・アレキサンダーとのコラボレーション。一聴して分かる明るく、キャッチーなグレッグ節と、ハスキーなメラニーの歌声がマッチして実に心地よい。タイトル曲の「Reason」は、スコットランド出身のピーター・ジョン・ヴェテッセとの共作だが、ピアノと弦だけのバックでアコースティックながらもじっくり聴きこませる佳曲。他にも前作同様のリック・ノウェル、フィル・ソーナリーに加え、ロビー・ウィリアムスと袂を分けたガイ・チェンバーズとのコラボも注目。スパガのメンバーの中で最も安定したアーティストになったと思う。(小松)


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