SARAH McLACHLAN

SURFACING (1997, Arista)

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 これまでも、才気溢れる作品で個性あるシンガーソングライターとして知る人ぞ知る的な存在感を示しており、前作「Fumbling Towards Ecstacy」で念願のメジャーブレイクを果たした彼女が、Lilith Fairツアーの中心として心身気力充実、メディア注目度満点の中放ったこの新作は、彼女の今の状態を見事に反映した秀作になっているのではないかと思う。それほど、一聴した瞬間から強力に吸い込まれるような魅力に満ちた、実に美しいアルバム。フォーキッシュで押さえ気味のバックの演奏に乗せて、シンプルなSarahのギターが、ピアノが、そしてちょっとハスキーで表情豊かなボーカルが重なり、派手なアレンジは一切ないものの、初期のジョニ・ミッチェルを思わせるような危うくも実に複雑なメロディを堪能できる。既にシングルヒットしている『Building A Mystery』や『Sweet Surrender』を始め、澄み渡るような佳曲『Adia』など、自らの心情表現には直裁的でありながら叙情的な詞の内容も興味深い。(阿多)


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