LINDA McCARTNEY

WIDE PRAIRIE (1998, EMI)



 98年4月に亡くなったリンダの最初で最後のソロアルバム。正直言ってミュージシャンとしての彼女には「?」だった。WINGSでも彼女のヴォーカルを「いらん」と思ったこともあった(何だかんだ言ってもポールの歌を聴きたかったわけだし)。声や歌い方など好き嫌いの問題ではあるが、このアルバムをずっと好んで聴き続けるのかと尋ねられると苦しいのが本音だ。でも、すごく人柄が出ているアルバムだと思う。素朴て牧歌的、時にはひょうきんに聞こえるリンダの歌声を聴いていると、彼女がポールに与えた影響の大きさを痛感する(ポールもひょうきんな曲を書くこともあったし)。きっと二人のレコーディングは、楽しくて笑顔が一杯だったんだろうと推測される。1曲ごとにポールが短いコメントを載せ、大事に作られたアルバムだと思う。リンダが好んでいたCOASTERSの「POSON IVY」や「MISTER SANDMAN」、WINGS時代の「COOK OF THE HOUSE」に加え(今作の中の方が良く聞こえる)、「THE WHITE COATED MAN」「LOVES FULL GLORY」など思わず聴きこむ佳曲も多い。(小松)


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