BARRY MANN

SOUL & INSPIRATION (2000, Atlantic)


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良くも悪くも奇跡というものは起こるらしい。実に20年ぶりとなるこのアルバムが発表されたのは正に素晴らしい奇跡といえる。セルフ・カバー作品となったが、オリジナル・アルバムとしては僅か5作目。タイトル曲を始め、「You've Lost That Lovin' Feekin'」「Rock and roll lullaby」「Just Once」「Don't Know much」など、改めて彼が稀代のソング・ライターである事を認識させられる。全体に仰々しい装飾などはなく、逆にシンプルがゆえにそのメロディの素晴らしさを際立てている。その中でも注目は、今回の収録曲の中で唯一夫人であるシンシア・ウェイルの名前がクレジットされていないダン・ヒルとの共作「Sometimes when we touch」('78 #3)。ダン・ヒルにとっての出世作でもあるこの曲がこうした錚々足る楽曲の中に並んで選ばれたのは素直に嬉しい。お世辞にも上手い・きれいな声とは言えない独特な濁声ではあるが、長い年月の中でいぶし銀のような渋さを味わう事ができる。マーク・ジョーダン、ブレンダ・ラッセル、リチャード・マークス、J.D.サウザー、リア・カンケル、ピーボ・ブライソンなどAOR好きならたまらない人選からなるバックも見事に彩 りを添えているが、実はラストの「Somewhere Out There」のように敢えてソロで歌いきって欲しかった。(小松)



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