PEDRO LUIS E A PARADE

ASTRONAUTA TUPY (1998, WEA)



 若手の台頭が著しいブラジルのロックの世界。こないだまでレニーニに舌巻いていたと思ったら、こんな連中が突然出てきた。ペドロ・ルイス・イ・ア・パレーヂ(日本では「ペドロ・ルイス&パレーヂ」と表記)は、生粋のカリオカ(リオっ子)のペドロ・ルイス率いる5人組。担当は全員“パトゥカーダ”となっている。パトゥカーダとは本来ラテン・パーカッションのことだが、ここでは、ギターやベースなどを含む“鳴り物(=音の出る物)”という意味で使っているようだ。リーダーのペドロ・ルイスは、女性歌手フェルディナンダ・アブレウの96年作『ダ・ラータ』(日本盤発売中)などのミュージシャンに曲を提供している。本作はバンドのファーストに当たるが、フェルディナンダやリミーニャなどブラジル音楽界の有名どころが参加しているのも、コンポーザーのキャリアが成せる業だろう。肝心の音だが、シコ・サイエンスほどメタル寄りではなく、レニーニほど発想が突飛でもなく、カルリーニョス・ブラウンほど才気走っているところもない。きわめて真っ当なミクスチャー・ファンキー・ラテン・ロックだ。楽しさ聞きやすさは先に挙げた三者を確実に上回る。ブラジル音楽入門用に最適。(鎌田)


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