LONGPIGS

THE SUN IS OFTEN OUT (1996, Mother)

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 ブリット・ポップ狂騒曲も一段落した96年は新人バンドの不作の年だった。話題ばっかり先行してろくに曲が書けていない連中が多いのには閉口する。そんな中光っていたのがこのシェフィールド出身の5人組によるデビュー作。一時デビュー寸前までいったものレーベルの倒産でお蔵入り、しかもヴォーカルのクリスピン・ハントが交通事故で瀕死の重傷を負うという不遇の時を乗り越えてきているせいかそのサウンドは力強く新人とは思えない重みがある。それに、アルバム通して飽きさせないだけのいい曲を揃えているソングライティングは特筆に値するだろう。過剰なまでにダイナミックな曲構成、これでもかとばかりに感情を爆発させるヴォーカル、シニカルであると同時にどうしようもなくロマンティックな歌詞、そのどれもが80年代のインディーズの抱えていた空気に相似しているのも、私のような人間にはたまらない。次のアルバムでRADIOHEADのように大化けしそうな予感がするし、こういう骨のある連中には大いに肩入れしたい。(野坂)



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