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500 DEGREEZ
(2002, Cash Money/Universal) |
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聴く前からちょっとイヤな気分にさせられるアルバムだ。CA$H MONEYレーベルをブレイクに導いた男、ジュヴィニールのブレイク作は「400 Degreez」。ジュヴィらがレーベルに反旗を翻して脱退した後に、唯一レーベルに残ったリル・ウェインが出したのがこの「500 Degreez」。もちろんこれは“俺のほうがホットだせ”というメッセージだ。本作の前に出たビッグ・タイマーズの作品は、従来のCA$H MONEYサウンドのイメージから大きく脱却を図っていたことで話題を呼んだが、本作もまた従来とは感触が異なる。特に目立ったのが、先行シングル「Way Of Life」がサンプリング主体で作られている点だ。マニー・フレッシュはこれまで全くサンプリングや引用に頼ったことがなかった。天才クリエイターの彼は、そんなことをする必要がなかったのだ。本作でも「Lovely」「Bloodline」「Go Hard」といった曲で実に独創的なビートを聴かせる一方で、「Youngn' Blues」のような正統派の泣きの曲をサラッと織りまぜたりしている。が、全体に猥雑としたバウンシーな感じがなくなった。これまでのCA$H MONEY作品にあった勢いが、明らかに失われている。個々の曲としては出来のいい作品も多いので、本作の音はイメチェンを図るCA$H MONEYサウンドの過渡期と見るべきなのだろう。(しんかい)
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LIGHTS OUT
(2000, Cash Money/Universal) |
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リル・ウェインのソロ2作目。と言うか、キャッシュ・マネー軍団はお互いの作品にいつもゾロゾロ参加しまくってるので、キャッシュ・マネー軍団の新作、と思ったほうがいい。
軍団最年少メンバーのリル・ウェインは99年にソロデビューしたが、これは初登場3位と、軍団にとってチャート上では最大のヒットになった他、内容的にも非常に充実していて、マニアを唸らせた作品だった。子供とは言え「子供らしさ」で勝負するのではなく、ジュヴニールらと対等に一人前のスキルをもち、「個性」で勝負する姿は、天性の才能を奔放に操る、ある種の神童にさえ見えた。しかしさすが子供、そのあまりにも頭の悪い発言ゆえにSOURCE誌に苦情の手紙が殺到するほど。ラップをやらせれば天才なのだが、それ以外の時はセックスのことしか頭にない、野生動物なのだ。
とりあえずCA$H MONEY作品は絶対に質が低いことはなく、本作もまた然り。しかし前作を聴いた時の意外な驚きはないし、このアルバムについて「どうだった?」と感想を求められても「え、まあ、いつものCA$H MONEYだったよ」としか応えようがなかったのも事実。CA$H MONEY作品を何枚も買ってるような人は、これも買って外すことはないし、今までCA$H MONEY無しでも生きてこられた人には、本作も必要なし。(しんかい)
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