AVRIL LAVIGNE

LET GO (2002, Arista)
ここでこのアルバムが買えます  2002年、洋楽界で最も熱かった新人といえば、間違いなく彼女の名前が挙がる。ここ日本でもこのアルバムは40万枚近くの売り上げを記録し、シングル「Complicated」などは街中のあちこちで耳にすることができた。個人的にはそこまで騒がれるほど才能があるとは思えないし、ライブ音源を聴いた限りではその歌唱はあまりにお粗末であったが、しかしこのアルバムの出来の良さには手放しで賞賛せざるを得ない。
 「Complicated」や「Sk8er Boi」といったノリに乗っているシングル曲を序盤に配置しているあたりは新人のデビュー作としてはお約束ながら、その勢いがその後も全く衰えることがない。そればかりか中盤〜後半にかけて、より一層充実したナンバーが飛び出してきて、最後まで気持ちよく聴き通すことが出来るのだ。おかげで全体が至極テンポよく展開し、時間がとても短く感じられる。前述のシングルも曲単位で聴けば正直あまりピンと来ないのだが、このアルバムの流れで聴けばとても気持ちよい。
 もちろんそれらは製作陣の力に因るところはかなり大きいし、「若さの成せる業」と切り捨てるのは簡単だが、デビュー作にしてここまで充実した作品はなかなか作れるものではない。この芸風をずっと続けるのは無理があると思うが、マイナーチェンジを繰り返しながら成長を続けて欲しいもの。(小川ボ)


copyright(c) by meantime 2002 all rights reserved.
無断転載を禁じます。