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グラミー候補にもなったデビュー作に続くアルバム。自作志向が強く,歌うだけでなくソングライティング,製作まで兼任するスタイルは前作と同様。非常に歌を大切にする姿勢が見受けられるが,それは自作曲だけに及ぶのではなく,彼が影響を受けた過去のナンバーについて思慕が深い。それは彼がシンガーソングライターとして意識するDanny Hathawayのナンバー(実はAl Kooper/BS&Tがオリジナル)を収録していることにもあらわれている。少年時代にR&Bやゴスペルを愛聴し,高校ではクラシックを学んで大学に進んだというだけあって,どこかインテリジェンスが漂うその音作りの手法は非常に都会的(=ブラックとしてのアーバンと白人的なアダルトコンテンポラリーをミックス)で洗練されている。アルバム同様にその端正なルックスゆえ,テレビ番組「Moesha」にも出演したというが,なかなかどうして音楽的にも実力を感じさせてくれる。(信沢)
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