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95年「Tell Me」のヒットで知られるグルーヴ・セオリーでヴォーカル/ソングライトを担当していたアメール・ラリューのソロ・デビュー作。グルーヴ・セオリ時代にもその場の空気を自分色に変えてしまうような独特の雰囲気は感じられたが、ここでのアメールはもっと自由にクロスオーバーした音世界を行き来する。リードシングルである「Get
Up」でのスモーキーなスキャットから滑らかに流れていくメロディー。「i n
i」 でのエスニックに展開するチャント。「Seachin' For My Soul」でのスウィングするワウワウ・ギター。「Even
If」でのスピリチュアルなオルガン。「Shine」での柔らかく裏打ちされるドラムス。「Down」でのジャジーな歌い回し。すべてが有機的でストーリーを生み出す力を持った響きを奏でている。そんな中でアメールが語り出すのは娘や夫への愛や人生で起こる喜びや悲しみ。それをイキがっている若者への温かい忠告や思い通
りに仕事が運ばないOLへの応援歌という設定にしていたりと彼女の機智が光る詞になっている。アメールの声は時にブルージーに、時に拙気に、時にむせぶように変化し、非常に味わいのある彩
りを見せる。全ての曲の作/プロデュースを本人と夫であるラル・ラリューで仕上げ、成熟した芳香を放つ作品である。(中村)
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