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10
(2002, Def Jam) |

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常に今風の作品を残し、Hip-Hopのレベルを底上げしているL.Lの、通算9枚目だと思ったら、10枚目らしいアルバムです。名前は知っているけど曲は知らないという洋楽ファンじゃない人は多いでしょうが、自信を持ってL.Lが好きですと言える洋楽ファンも少ないような気がします。フロウのスキルもバックトラックの使い方も10年前に完成させているので、今は拡大再生産なフェイズにいて出せば売れる状態に入っています。RAPでアカペラ・RAPでバラードと実験的なことをすべてデビューアルバムでやり尽くしていますが、アイディアが素晴らしいと言うよりはアカペラでRAPしてpopular musicを作った人はその後出てきていないことからわかるように、天才的なスキルの持ち主です。そんな天才が2年に1回下界に降りて普通のアルバム出してくれるだけでありがたいわけです。このアルバムに革新性はないわけですが、間違った革新性より、90点な出来栄えの完成度を味わってみてください。噛めば噛むほど味が出る作品でもないので、気に入らなかったら買わないほうがいいのかもしれませんが、いい味をだしています。なお、これから買う人はJ.loの「All I Have」(もちろんL.Lがゲストです)をボートラにして再発しているのでラッキー。(mz)
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PHENOMENON
(1997, Def Jam / Mercury) |

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この親しみやすさ、耳を魅きつける巧みさには参ります。さすがRAP界で10年間ほとんど一線で現役を続けてきた稀少な存在だけのことはある。サービス精神豊かな内容はエンターテイメント性にかけてLLが優れたセンスを持っていることを改めて実証。今回、PokeとOliverに統括プロデュースを任せたこともあってか、とても歌の要素が濃い内容となっており、LLのラップも半ば歌と化している部分がある。実際、この2人についてはその参加の功罪が問われることもあるのだが、ここではそれも杞憂だ。ハードコアもいいがLLの陽気なキャラクターにはこうしたパーティ系サウンドがよく似合う。時節柄、Sean "Puffy" Combsが「寄生」している曲でも、呑まれることなく自分の世界を展開できるのもLLならでは。余分な間合いも入れずにわずか10曲、44分というオールドスクールライクなフォーマットにしてこの充実度。アルバム全体から感じ取れる余裕は最近の好調な活動ぶりの証だ。(信沢)
ポップだっていいじゃない。LLが時代に迎合した?何、言ってんだお前。じゃあ一生光の当たらない職人音楽でもシコシコ聴いてな。.....とハナからかましたけど、ポップなアルバム作るとすぐがなる奴が多いこの世界の音楽だから敢て言ってみた。パフィ一派制作の一連の作品を聴けばわかるように、昨今はクラブで人を踊らせてナンボなんである。いくらそれに背を向けても時代には逆らえないのである。そんなことより、6曲目の「Hot Hot Hot」を聴いてみよ。トム・トム・クラブの「Pleasure Of Love」を使って見事アッパーなダンストラックに仕上げるなんざウー・タングなんかにゃ出来ないぞ。これとファーストシングルとなった「Phenomenon」はハコ用の曲を作らせたら宇宙一のバッドボーイ制作。最近パフィよりネタ使いが酷い、となじられっぱなしのトラックマスターズも今回またも大ネタながら、ちゃんと頭を使って作ったようだ。(「Candy」、「Father」)LLはいい料理人なんだけど今回はちょっと食材に金をかけすぎたかなって感じ。ただ、誰の舌にでもあう味なんで是非ご賞味を。(はまべ)
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