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マスターPからキャッシュ・マネー、最近ではネリーと、もはやラップは“南”が主流のようだが、ニューヨークのラッパーも、地味ながらしぶとく活動を続けている。タリブ・クウェリは、98年にモス・デフとブラック・スター名義でアルバムを出して好評を博した、NYのラッパー。片割れのモス・デフは、99年のソロ作の評判が高く、いまや東の代表格になった感がある。そのもう片方のタリブが、DJ(トラックメイカー)のハイ・テックと組んだのがこのアルバム。バウンシーな南部ラップに馴染んだ耳には地味に聞こえるかもしれないが、ロウカスの仕事に狂いはない。タリブはモス・デフほどのテクはないが、真っ当と言っていいほど飾りを廃したトラックに乗る、これまた地味で真っ当なラップは、ヒトの声の力というものを深く感じさせてくれる。ゲストはデ・ラ・ソウル、イグジビット、クール・G・ラップ、ラー・ディガ、そしてモス・デフなど。注目はデ・ラよりも、まんまブラック・スターになってしまったモス・デフとの掛け合い。アンダーグラウンドの良心作。(Yaz)
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