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UNTOUCHABLES
(2002, Immortal/Epic) |

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ヘヴィ・ロックはインパクト勝負な部分があるから、活動期間が長くなるとそのこと自体が不利になる。それを逆手にとってワンパターンを武器にするか、ひたすら進化を続けてインパクトを与えつづけるか。前者はエアロやキッス、AC/DCのようにずっと売れつづける例があるが、後者では皆無だろう。クリムゾンのように売れてなくても一定の支持を得続ける例もあるにはあるけど。で、KoRnのように売れているにも関わらず後者のイメージが強い、というより後者を期待されているのも辛い立場。そんな彼らの新作は、ジョナサンが今まで以上に歌に集中し、吠えたり叫んだりするパートが減った。サウンドもそれに合わせて今まで以上にメロディをバックアップしている。さらにギターもひたすら重くノイズを鳴らすだけでなく、曲に合わせて音色を変えている。抑えた曲調の「Hollow Life」なんて、まるでデペッシュ・モードみたいだし、ジョナサンが声を絞り出して歌う様は、デュラン・デュランのサイモンにも似ている。これは進化か、それとも勢いが落ちたのか。進化ではあるだろう。重いテーマを重いサウンドに乗せる、そんなのは誰でも思いつくこと。今回、曲が多様化して聴きやすく感じさせることで、テーマの重さが際立つようになった。並みのヘヴィ・ロックには到底マネ出来ないレベルだ。しかしインパクトは弱いし、過去のアルバムに比べると商業的にはちょっと見劣りする。このままマニアックな存在になる道か、もう一度売れることを願うのか、本作はその分岐点になるかもしれない。(松本)
ヘヴィロックも世代交代の時期なのだろう。いち早く勢いを失ったマリリン・マンソン、露出過剰+ワンパターンで飽きられるのも早かったリンプ・ビズキット。だいたいどのバンドも、そのピークと呼べるのはアルバム2枚ぐらいの間で、それ以後は(商業的には)後輩バンドの後塵を拝するのが、世の道理である。そういう意味では特異な存在なのがトゥールと、KoRnだ。トゥールは世の中の流れにまったく捕われないだけ圧倒的な存在感があるし、KoRnにはこの道の最高峰という、意地があった。
前々作、前作ではその意地を“余裕”という形で見せていた彼らだが、今回はそうはいかなかった。彼らはありったけの実力と意地を、全力でぶつけてきた。それは、ものすごくラウドな作品になったという意味ではない。むしろ逆で、これまでのヘヴィロックという音を捨てたのだ。
プロデューサーは前2作を手掛けたブレンダン・オブライエンに代わり、初顔合わせとなるマイケル・ベインホーン。彼らは明かにネクスト・レヴェルを狙った。サウンドガーデンらを手掛けたオブライエンなら、典型的なヘヴィロック作品を作ることができただろうし、KoRnのメンバーにもそれはたやすいことだろう。しかしこれだけ似たようなサウンドが、トラウマを抱えた暗い歌詞が氾濫する世の中では、彼ら自身が変化していくしか生き残る道はないのだ。G- ファンクを世に広めたドクター・ドレがいち早くそのスタイルを捨てて次を模索し始めたように、KoRnもまた次のスタイルを見つけるまで、イノヴェイターとしての産みの苦しみに悩むことだろう。本作はまだ新たなスタート地点に過ぎない。彼らには、まだ先がある。(しんかい)
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FOLLOW THE LEADER
(1998, Immortal / Epic) |

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王者の貫禄。たかだかこれが3枚目のアルバムの若手バンドだが、作品毎に着実に成長し、知名度を上げてきた。本作発表後のツアーでは、前座に起用した若手バンドが次々にブレイクする(ラムスタイン、リンプ・ビズキット、オージー)という、タイトルどおりの「俺たちについてこい」状態。とにかく驚くのは、曲がマトモになって、ボーカルがちゃんと歌ってて、すごくしっかり作ってあるところだ。前作を聴いている人は、これを聴いて腰を抜かしたことだろう。マラソン中継を見てて、応援してる選手が集団の中に紛れてたのに、コマーシャル明けにいきなり集団の300m先を一人で平然と走ってるような、「おいおいそんなこと聞いてないよ(でも嬉しい)」という状態。ブッ壊れているようでいて、実はしっかり作ってある。馬鹿なようでいて、実はかなりまともな内容を歌っている。このタイプのバンドはここまでビッグになってしまうと後が大変だけど、とりあえず今はこの、今いちばん恰好いい音を出し、いちばん勢いがあり、いちばん激しいバンドをチェックしておいて欲しい。(しんかい)
ブレイクした前作には今聴き直しても当時の衝撃が蘇るほどの強烈なオーラが確かに残っている。表現方法は既存のミクスチャ系ロックに近いものがあると思うのだが、インダストリアル系にも通じる機械的な響きがKORNとしてのアイデンティティを主張していた。何にもましてアメリカの国内事情を反映した非常に痛々しい詞を含んでいたことで、今日的なバンドというポジションを得ていたようにも思う。そうした客観的事象はこの第3作でも見ることが出来る。ここで,荒削りだったプレイは緩急の取り方がうまくなってより普遍性が増した。フロントマンJonathan Davisのヴォーカルには,こうすればリスナーがこう反応する,だからこうするのだ,というようなエンターテイメント的要素も備わった振る舞いの巧さが感じられる。ただ,新しい試みにチャレンジしたという印象はない。斬新なところを,と大いに期待もしていたのだが。衝撃度という点では過去2作の方が遥かに高く感じられた。まあ,バンドとしてのパワーはまだ十分に感じられるし,メッセージにも確固たる響きがあるので、さほど物足りないという気はしないのだが。バンドの姿勢を保ち続けながらメジャー化している少ない成功例の一つではある。(信沢)
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LIFE IS PEACHY
(1996, Immortal) |

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どんなバンドか全然知らずに買った。1曲目でびびった。け、獣だ!ひたすら吠える。これ、ちょっと、マズいんじゃないの?驚いている間に2曲目に移っている。ぼよんぼよんと弾けるベース。Primusみたいだ。ギターよりベースが主導。うわー歌ってたと思ったら、サビでまたボーカルが吠える。野人だ。サビではギターもばりばりとかき鳴らされる。うるさい。こういうパターンの曲が延々続く。10曲目。お、いきなりラップし始めたぞ、と思ったらIce Cubeのカバー。11曲目「A.D.I.D.A.S.」。サビまで聴くとタイトルは「All Day I Dream About Sex」の頭文字だということがわかって大笑い。これはサビメロが比較的わかりやすいので、アルバム中唯一一緒に唄える曲かもしれない。技巧派変態ベーシスト&ドラマー+メタル系ギタリスト+野獣ボーカリスト。恐いもの聴きたさで聴くか?ちょっと凄いよ、これは。これが全米3位だって。ったくアメリカ人ってのは底無しの馬鹿か。(真貝)
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