
|
かっこいいぞ、これ。どこのCDショップでもR&Bの棚に陳列されているが、本作からのリード・シングルでありオープニングを飾る「Girl
From The Gutter」はローリング・ストーンズ誌をして「You Outta Know 2000年版」と評してしまうだけのソリッドなロック・ナンバーだ。個人的にはビリー・マイヤーズの「Kiss
The Rain」を思い出したが。とにかくエネルギーに満ちあふれたアルバムを作りたくてそれには大好きなギターが不可欠だったと本人も言い切るようにこれはロック・アルバムである。実はこのキーナ・コスパー嬢は元々「5
Miles To Empty」のヒットで知られる3人組R&Bグループ、ブラウンストーンに在籍していた(1作目で脱退したメンバーに代わり加入)のだから音楽的には大変身。どうやらブラウンストーン時代には様々な葛藤があったらしく、その鉾先をソングライティングに向けて今回の作品へとつながっていったらしい。どの詞も感情にあふれており、しかもその行く先には強い精神がある。テーマもパーソナルなものに限らず、環境問題を念頭において書き上げたという「Stop」のような社会性を持ったものも。アルバムの全曲を自分で書き、ほとんどの曲をロンドン・ジョーンズのプロデュースでがっちり製作された本作、ティナ・ターナー似の声で力強く歌われる1曲1曲からドラマが伝わってくる力作に仕上がった。(中村)
|