KILLARMY

DIRTY WEAPONRY (1998, Wu-Tang / Priority)



 見た目からグループ名その他をミリタリー調で固めるという非常にわかりやすいキャラクターのMC6人組である。前作で裏ジャケにWu-Tangの一連のアルバムジャケをレイアウトして本隊と近さというか,忠臣ぶりをアピールしていた彼らだが,本作ではそのミリタリー路線を一歩進めて独自性を高めようとしているようだ。それでも,製作をRZAの愛弟子4th Discipleが担当していることもあってリスナーがWu-Tangを連想する瞬間がないでもない。だが,やはりそれは望ましくない。本隊の面々が各々個性豊かでキャラ立ちしているに比べれば彼らはリスナーに小粒に映る。比較するのも酷だが,6人もの大所帯での集団マイクリレーにしても集客力に欠けているのは否めない。4th Discipleのプロダクションも今までの諸作と違ってどうも斬新さが感じられず,音にキレがない。ゲスト陣の応援がないのを独自性の主張とみるか,目をかけてもらってないと見るかは意見が分かれるが,今の彼らには外からの強力なカンフル剤が必要だ。(信沢)


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