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COCKY
(2001, Lava/Atlantic) |
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キッド・ロックって奴はきっととてつもなく気のいいにいちゃんに違いない。ヒップホップとヘヴィメタ・ロックと渋いカントリー(共通点はある一瞬においてどれも“クール”ということ)が無茶苦茶好きで、朝まで酒飲みながらそういう音楽の話とか、下らない冗談話とか、昔引っかけたけどうまく行かなくなって最後あまり後味の良くない別れ方をしたけど今でも実は写真なんかしっかり持ってて時々引っ張り出して眺めてみる女の話とか、そんなことをガハガハ笑いながら盛り上がれる、そんな奴に違いないという気がする。同じような立ち位置に見える白人ヒップホップ系のエミネムとか、ミクスチャー・ロック系のリンプ・ビズキットのフレッド・ダーストみたいに変に商売人っぽいところがなくて、実に気持ちよーくはじけてるところが潔くていい。でなきゃパメラ・アンダーソンなんてひたすらベタなボイン女優とつき合って悦に入ってたりしないって。
曲作りなんかもホントに芸がなくてこのアルバムの最初の4曲くらいはひたすらラウドなヘヴィメタ・ラップ(笑)だし。全体的に改めて思ったけどとても70年代的な作りだし、ホントにこいつ、こういう音が好きなんだろうな、と思わず頬がゆるんでしまう。そんなところに急にねじれカントリー調の「Lonely Road Of Faith」なんて鹿爪らしい歌とか、キメのところだけ妙に綺麗にシェリル・クロウとハモってしまうカントリー・バラードの「Picture」(ちなみに2002年12月現在シングルヒット中)なんてのが紛れ込んでいるあたり、ラウディなんだけど渋好みでちょっとホロリの線もあるって感じで憎めない。決して楽曲で勝負!とか巧さで勝負!とかいったことは全然ないから「なーんだ芸がないな」と思うかもしれないけど、こういうキッド・ロックのキャラクターになごみを感じる人ならニヤニヤしながら楽しめるかも。ちなみにアルバムジャケの最後にキッド曰く「俺は青少年の手本になるために音楽やってねえ。俺は自分の子供に正しいと思うものは自分が決める。あんたらも子供が見聞きするものを取り上げて非難するんじゃなくて、子供が見聞きするものは自分で決めたがいいぜ。Enjoy!」うん、あんたは正しい。(阿多)
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HISTORY OF ROCK
(2000, Top Dog/Lava/Atlantic) |
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本作は新譜ではなく、キッド・ロックがブレイクの遙か前1993年と1996年に出していた初期のアルバムからのトラックをリミックス(1993年のアルバムはマスターが行方不明のため一から録音し直したとか)したものに、初めて親のガレージで録音した音源を含む未発表音源数曲とメタリカと華麗な共演を果
たした新曲「American Bad Ass」を加えたオムニバス形式の文字通り「(キッド・)ロックの歴史」。こうして時代がバラバラな音を聴いてもこいつの場合奇妙な統一感があって、要は昔っからやってることはあんまり変わってないということが判る。おまけに件のメタリカとの共演曲は言わずもがな、もろAC/DCあたりの重めのメタルサウンド「Dark
& Grey」とか、まんまビースティーズの「3 Sheets To The Wind」、さらには王道ヒップホップを忠実になぞった「Ya'
Keep On」など、昔の音源は音の融合度が不完全なことが逆に彼が受けた影響を如実に映し出していて興味は尽きない。しかし中ジャケに写
る少年時代のキッド・ロックはエミネムの少年時代にも似て中産階級然とした風貌なのが今の最前線ミュージシャン達のバックグラウンドの1つの類型を示しているようで暗示的だ。(阿多)
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