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元エクスケイプの、というより今ではシェイクスピアの相棒でありデスチャやTLCへのヒット曲提供者、と言った方が通
りが良いか。何となくルックスも垢抜けた感のあるキャンディ嬢のソロ作。もちろんプロデュースはシェイクスピアが主となる。個人的には彼の音作りってどうしても好きになれなかったけど、このアルバムで印象が一気に好転した。例えばヒットした「Don't
Think I'm Not」では前半をアコースティックに、ベースっぽくなる後半をチープな打ち込み音にと曲の中で感触を変えていて、一本調子でごり押し気味だった従来の作風とは随分違う。加えてキャンディ自身のヴォーカルもデスチャやTLCよりずっと上手だから、曲調も彼女に合わせて伸びやかなものが主体となっている。そしてこのアルバムのベストトラックは生音のバンドをバックにフェイス・エヴァンスとの濃密な共演が聴ける「Easier」、実はこれもシェイクスピアのプロデュース。なんだ、こういう音もつくれるんだ。というか例のシンコペーションは単なる営業用で、こういうクリアな音づくりこそ彼の本領発揮なのかも。ということで本国ではあまり売れなかったけど、このアルバムの質はかなり高い。(松本)
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