K-CI & JOJO

X (2000, MCA)
ここでこのアルバムが買えます この人達もこうやって兄弟コンビでど真ん中直球のソウル・アルバムを出し始めて早いもんでこれが3枚目のプロジェクト。いったいジョデシはどーなっちゃったんだ、というファンのぶつぶつも最近はめっきり耳にしなくなってきたのはいいのやら悪いのやら。このアルバムのインサートにもデカデカと「ジョデシー2001」なんてなことが書いてあったけど結局アルバムは出ずじまい、一体出す気があるのやら(苦笑)。それはさておき、こう毎回毎回ど真ん中直球の汗飛び散らせソウル・ボーカルだといい加減ネタも尽きそうなもんだが、なぜかこの人達はうまーくプロデューサーやソングライターを取り上げて毎回飽きさせず、それでいて質の高い作品を出し続けているのはさすが。このアルバムも最近得意のハモリサビを駆使してうまくヒットにつなげた2000ワッツの手による「Crazy」や、ベイビーフェイスとの贅沢な取り合わせ「All The Things I Should Have Known」、そしてまだ音源があったか、と言う感じの2パックとの共演(後合成なんだけどこれがヤッパかっこいい)「Thug N U Thug N Me」、そしてジョジョの甘いボーカルが堪能できる「Suicide」などいずれ劣らぬ出来のいいトラックばかり。王道を毎回毎回ひたすら突き詰める作品作りというと白人系のニール・ダイアモンドとかバーブラ・ストライザンドなんかを連想してしまうけど、彼等もソウルでその線を追求しても充分やっていけるような気がする、そんな実力の醸し出す陶酔感を味わえる一枚。(阿多)
LOVE ALWAYS (1997, MCA)
ここでこのアルバムが買えます ジョデシィのヘイリー兄弟がスピンオフ・プロジェクトをやるというので、サン トラ「Jason's Lyric」でコテコテのBobby WomackのカバーをやっていたK-Ciの こと、大オールドスクール大会になるのでは、という大方の予想をほぼ裏切ら ず、全面正統的なミディアムからスロー曲で埋め尽くされる作品となった。極め つけはジョージベンソン/LTDのカバー、『Love Ballad』。ジョジョのテナーの 魅力を最大限引き出したエムトゥーメイのプロデュースがはまって、本来の持ち 歌であるかのような出来映え。思うにこのアルバムで二人が表現したかったのは いつもジョデシィでやってる歌あり仕掛けありギミックありの音作りでなく、二 人のボーカル主体による正統派R&B世界の構築だったろうし、それは極めて今風 なアプローチを交えながらもここでは成功していると言っていい。敢えて本家ジョデシィが確立された地位を勝ち得た今こういう作品を出す彼らの心意気にはと ても好感が持てる。(阿多)
 Jodeciのメンバー、Hailey兄弟による別プロジェクト。セクシーR&B路線をひた走るJodeciだが、「母親にも聴かせられるものを」と、このアルバムはひたすらクリーン。前半はいかにもJodeciの二人らしく、難しいメロディの曲ばかりを多少ラフに豪快に歌いこなしていくが、「Love Ballad」のカバー(L.T.D.)を挟んで終盤は美メロ攻撃。これが、もうメロメロになるぐらい美しいんだ。こんなの生で歌われた日にゃあ失神しちゃうって。俺が女の子なら。もうこの「How Many Times」「All My Life」「How Could You」だけで買いでしょ。いやほんとに凄いって。抜群に歌がうまくて、素晴らしい声の持ち主が、完璧なハーモニーで美しいバラードを歌う。しかもそれが教科書的な美しさではなく、「Live - 生」の美しさなのだ。ときどきBobby Womackが乗り移るK-Ciに、クラシックソウルファンもにやり。決して歌の巧さでは「抜群」の存在ではなかったAretha Franklinが、なぜ名実ともにQueen of Soulに成り得たのかが「体で分かる」人は、ぜひ。(しんかい)


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