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RAINY DAY MUSIC
(2003, American / Lost Highway) |

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やや肩に力の入り気味だった『Sound Of Lies』やいろいろやってみました風の前作『Smile』から3年を置いて発表されたこのアルバムは、原点に帰ったと言うか、無用のギミックは横に置いといて、ひたすら真摯で胸に迫りくる、それでいてシンプルなゲイリー・ルーリスのペンによる楽曲群をコアにした構成で、ルーツ・ミュージックのお手本のような作品に仕上がった。しかもオールドタイマー・ファンに取って堪らないのは、聴いていると曲のメロディのあちこちからザ・バーズ、CSN&Y、ボブ・ディラン、イーグルス(初期ね)といった60-70年代のルーツロックの大御所の亡霊がふわり、ふわりと沸き上がってくるかのような錯覚に陥り、思わずトリップしてしまうこと。ゲイリーがマシュー・スイートと共作したオープニングの「Stumbling Through The Dark」の思わずヒリリとするバーズ風メロディ、そのマシューをバックボーカルに、そして何とあのバーニー・レドン(イーグルスの初期メンバー)をバンジョーに迎えた匂い立つような軽快なメロディーの「Tailspin」、そしてジェイコブ・ディランが参加した力強く軽快、ブルース・イメージ「Ride Captain Ride」とかああいった60年代後半のR&Bロックを彷佛させる「Come To The River」など聴きどころ満載。全面に渡っていつものようにクリス・スティルス(CSN&Yのスティーヴン・スティルスの息子)がボーカルで参加しているのも作品全体に一本筋を通すのに一役買っている。快盤。(阿多)
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SOUND OF LIES
(1997, American) |

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リーダーでありソングライター・コンビの片割れであったマーク・オルスンの脱退で解散か、とも伝えられた彼等だが、こうして新作が届けられたのはとりあえず嬉しい。いわゆるネオ・カントリーの代表格である彼等だが本作ではWILCOの最新作がそうであったように「カントリー」という枠から脱却していこうという意欲が強く感じられる。もちろんあの切ないメロディーもピアノやストリングスを使った柔らかな感触のアレンジも健在なのだが、もう一回りふところが深くなったような豊穰な演奏を聴かせてくれる。歪んだエレクトリック・ギターの音がフィーチャーされた曲もあったりして前作の繊細な音世界になじんだ人には違和感があるかもしれないが、6曲目で“I WANNA BE A BIG STAR”とストレートにその敬愛の情を示しているように、彼等がめざしているのは優しさや弱さと同時に暗さや激しさをも抱えたビッグ・スターのような存在だということがわかるし、本作はその力強い第一歩として高く評価したい。それにやっぱり曲がいいもの。「同志」マシュー・スウィートもヴォーカルで参加。(野坂)
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