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ミック・ジャガーの9年ぶり、4作目のソロは、米Rolling Stone誌で5つ星の評価が与えられたことで、一部では必要以上に注目を集めた。一方でイギリス本国ではギャグのネタにされるほど売れなかったそうで、発売直後の反応は英米で大きく判れた。
結論から言えば4つ星程度の出来だと思う。マッチボックス20のロブ・トーマスが曲作りに参加した「Visions Of Paradise」は楽曲としてはアルバム中ベストトラックだろう。しかし先行シングルとなったのはレニクラ参加の「God Gave Me Everything」。いつものレニクラの曲をミックがただ歌わされてるだけ。カラオケだ。こんなのが売れるわけないし、これが先行シングルになった時点でアルバムの商業的失敗は決定していた。
これら2曲を除くとほぼ全曲がミック自身の単独作。今までのミックにはなかった路線の「Don't Call Me Up」のまっすぐな切ないバラード。逆に無骨なロック・トラックに乗せて彼らしいラフな歌いっぷりが存分に発揮されるのが「Everybody Getting High」。もはや自分の時代ではないことをあっさり認め、ひとりのオヤジとしての想いを語る「Too Far Gone」。全体にミディアムテンポの曲が多く、体力勝負を避けてることはバレちゃってるが、1曲1曲をとてもきちんと作り込んであることはよく伝わってくる。確かにこれは今のミックにとっての全力投球という意味では5つ星をあげてもいいのかもしれない。ふっとそんな気にもさせられる、好感のもてる作品。(しんかい)
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