|
ETERNAL
- The Isley Brothers featuring Ronald Isley AKA Mr. Biggs (2001, DreamWorks) |
|
スターにしきのかホタテマンか、と唐突に切り出したのは、このアルバムでのアイズレーの復活劇が、それらと酷似しているからに他ならない。キャリア40年のアイズレーに新たなキャラを与えたのはR・ケリー。彼の曲 メDown Low" のビデオで堂々フィーチュアされたのが、その曲に参加したロナルド・アイズレー。そのクリップで彼は、R・ケリーに愛人を寝取られるマフィアのボスを演じたのだが、ビデオの人気とあいまって、役名のミスター・ビッグスが独り歩きする。ならば、と今は亡きA&Rのルイル・サイラス・Jr.あたりが思ったのだろう。 メミスター・ビッグスことロナルド・アイズレー" の文字も麗々しく、トレード・マークと化したステッキを持っての登場である。シングルの メContagious" がまた、R・ケリーの例の曲の内容を寝取られる側から描写したもの(しかもR・ケリー作曲)、と念がいっている。とはいえ、アイズレーはバカ殿様でもはっぱ隊でもない。このアルバムがキャラクター・グッズに堕することがないのは、ひとえにキャリアに裏打ちされた内容の濃さによる。73年の自身のヒット メThat Lady" を元歌とする1曲目からロナルド夫人アンジェラ・ウィンブッシュによるスロー・ジャムを経て、ジャム&ルイス制作のとろけるバラード、シカゴ77年のNo.1ヒット メIf You Leave Me Now" の絶品カヴァーから、ラファエル・サディークによるアーニー・アイズレーのギター炸烈のナンバーまで、聞き手のツボを心得た作りが心憎い。曲がスローばかりなので、ファンク時代のアイズレーこそ最高、という人には薦めにくいが、もし、名曲 メBetween The Sheets" が好きなら、買って損はない。(Yaz)
|
|
MISSION TO PLEASE
(1996, Island) |
|
この余りにも有名な血縁バンドも現在の実態はR・アイズレーと彼等の大ファンだったという(ロナルドの元追っかけか?)A・ウインブッシュという夫婦のデュオである。その夫唱婦随(?)ぶりには関心する他はないが、本作はウインブッシュ合流以前に彼等が神格化される最大の要素となったスロー&メローで攻めまくっているがポイント。面白いのはそんなメロー・アイズレーズを信奉する二人、R・ケリーとK・スエットのスタンスの違いだ。数曲で判断するのも乱暴で恐縮だが、アイズレーズへのミーハー意識があるために共演すると押されっぱなしになるのがR・ケリー、アイズレーズを音楽の一要素として吸収しているために自分のカラーを出せるのがK・スエット、ということになろうか。巷間K・スエットを支持する声が多いが、筆者は本家の前で手に汗握って右往左往しているのが微笑ましく想像できるR・ケリーのファン気質丸出しプロデュースも結構気に入っている。(信沢)
|