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前作から3年振り、ワーナー移籍後初のアルバム。今回はTHE EGYPTIANSの名前がなくソロ名義になっていることからもわかるように、派手な仕掛けの一切ないモノクロームな作風にまとめられている。ストリングスやサックスなども使われてはいるが、音作りはいたってシンプル。「QUEEN」や「DEVIL」等、彼お得意のフレーズを多用した歌詞や、サイケデリックで粘り気のあるメロディーからは初期のソロ作にあったような、いびつで奇妙で、それでいてなぜか人なつこい親近感が伝わる。まるで長いキャリアを経て再びスタート地点についたかのような新鮮さすら感じさせるのだ。湧きあがってくる言葉やメロディー、それを呼吸をするかのごとく自然に、何の気負いもなく曲として完成させる。ここには自らの内面だけに忠実な一人のミュージシャンのごくプライヴェートな世界が広がる。だからこの作品が爆発的に売れるとも、新しいファンが増えるとも思えない。だが彼が優れたソングライターであり、これが優れたアルバムであるという事実には何も変わりはないのだ。(野坂)
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