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発表は昨年だが、内容がいい割に殆ど話題にならなかったため敢えて取り上げさせていただく。新人マルチミュージシャンの彼女は、そのルックスの良さとユニークな音楽性でアトランティック・レコードいち推しのキャンペーンと共にこのアルバムでデビューを果たした。明らかにロック系のラジオ局狙いで作られた冒頭の「Stranger」はアラニスもどきに成り下がってしまっているが、他の曲(全て彼女自身がプロデュース)ではジャケットにあるとおりバイオリニストでもある彼女がクラシック、またはケルト音楽的な要素を多く含んだユニークなモダンロックを聴かせており、ケイト・ブッシュやトーリ・エイモスといったその道の先達にひけを取らない個性を見せている。後年再発見されてこの時代の佳作の一つとして評価されるアルバムになるかも。でも本当はその前に参加が決まった今年の「リリース・フェア」あたりでスポットを浴びることになるのがベストなんだけど。僕はそのときのために「これが本当の"Lili's Fair"」なんてくだらない駄洒落も用意して待っているのだが。(八亀)
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